SKテレコムは16日、非開発職群を含む全ての構成員が自らの業務に特化したAIを作る「1人1AIエージェント」目標とともに、支援システムや構成員教育など詳細なロードマップを社内に公開したと明らかにした。
会社は「ともに創る変化、AX」というキャッチフレーズを掲げ、全社AX(AI Transformation・AI転換)を加速する方針だ。既存業務を自動化する水準を越え、全構成員が直接AIエージェントを開発して事業革新に乗り出せるよう、本格的な体質改善に取り組む方針である。
まずSKテレコムは、コーディングに関する経験と知識がなくてもエージェントを容易に作れるよう、△汎用性の高い「エイダット・ビズ」△マーケティングおよびデータ抽出に特化した「ポラリス」△ネットワークデータ分析およびコーディングを支援する「プレイグラウンド」などのプラットフォームを提供する。構成員はこれらのプラットフォームを活用し、自然言語形式で質問したりブロック積みのようにモジュールを組み合わせたりして、実務で使用できるAIエージェントを生成できる。
AXが企業文化に自然に溶け込むよう支援するサポートシステム「AXMS(AX Management System)」も同日、正式稼働した。AXMSは個人が提出した革新アイデアや進行過程、フィードバックなどを透明に公開して社内知識の活用度を高め、これをリアルタイムで確認できるダッシュボードも提供する。
SKテレコムはAXアイデア公募と教育も通年で継続展開する予定だ。2月から実施中の「AX革新アイデア公募戦」には180件余りの意見が寄せられた。このうち中核プロジェクトをファストトラック(Fast Track)に選定し、今年3四半期内の商用化および全社展開を目標に、実務者と開発部署が共同開発に乗り出している。
このほかにもフロンティア教育、デザインキャンプ、ブートキャンプへと続く段階別の能力強化プログラムを運営し、構成員のAI実務活用能力を引き上げる。とりわけ上半期中にハッカソンを開催して革新能力を結集し、下半期には第2次AXプロジェクトの選定と優秀成果の表彰などを通じ、成功事例を全社に拡散させる計画だ。
SKテレコムは既に構成員が生み出したAXの成功事例を業務に適用してきた。例えば「セキュアコーディング検証の自動化」は、AIがコーディングをレビューして誤りを予防し、修正案まで提案する機能を備えた。これにより担当者の業務時間を年30%(約3000時間)短縮する成果を上げたとされる。位置分析ソリューション「リトマス(LITMUS)」は、交通・流動人口の移動と手段を推論するAIアルゴリズムを組み合わせ、自治体に供給された。
チョン・ジェホンSKテレコムCEOは「AI転換は華麗な技術ではなく、各自の業務現場で課題を最もよく知る構成員の小さな改善から始まる」と述べ、「われわれの課題には現場に答えがあるという『愚問賢答』の姿勢でAIを通じ不便を解消しようとする試みが結集し、SKテレコムならではのAXフライホイールを回す強力な原動力になる」と明らかにした。