ファーウェイ提供

ファーウェイはスペイン・バルセロナで開催された世界移動通信展示会「MWC 2026」で、5G-アドバンスト(5G-A)と6Gへの進化を見据えたモバイル伝送(バックホール)ソリューションのアップグレードを公開した。

ファーウェイは2日(現地時間)、新たなサービスシナリオが要請する伝送網の条件に対応するため、「グリーン超広帯域」「輻輳認知」「ネットワーク自律運用」の3大価値を軸に伝送網を高度化すると明らかにした。

ファーウェイは上位6GHz(U6G)帯の普及によりトラフィックが急増する状況を伝送網の構造的課題に挙げた。現在20カ国以上がU6G周波数帯を移動通信ネットワークに割り当てており、広い帯域幅とカバレッジを基盤に5G-Aの速度性能とユーザー体験を支えるという説明である。

5G-AはモバイルXRやクラウド基盤の没入型コラボレーションなどの需要に合わせて超高速接続を提供し、ユーザーの体感速度が10Gbps以上に達する可能性があるとファーウェイは見通した。

問題は伝送網である。サービスの高度化で伝送ネットワークのトラフィックが10倍以上に増えると予想されることから、基本帯域幅の容量拡充が不可欠だというのがファーウェイの診断である。既存の伝送網はマイクロ波と光ファイバーリンクが混在する複雑なトポロジーを持ち、気象条件による帯域幅の変動にも脆弱である。局所的なトラフィック増加が輻輳を引き起こすとユーザー体験が低下し、データ使用量(DoU)にも悪影響を及ぼすという。

ファーウェイは解決策として第一に「グリーン超広帯域」を提示した。新規基地局ルーターはサイト当たり10GE・25GE、アクセスリングに100GEを提供し、今後400GEへ拡張可能となるよう設計した。省エネ技術を統合して総所有コスト(TCO)を30%削減し、1000台を基準に3年間で約300万kWhの電力削減が可能だと明らかにした。

第二に「輻輳認知」はSRv6とNCE知能型管理・制御システムを結合し、輻輳箇所を識別して最適化・拡張の提言を自動生成する。抑制されていたトラフィックを解消してユーザー体験を改善し、DoUを20%以上増やせるよう支援するという説明である。

第三に「ネットワーク自律運用」は内蔵型OTDRと自己診断アルゴリズムで光ファイバー障害を分単位で検知し、現場出動を減らして運用・保守の効率を20%高めることに焦点を当てた。

ファーウェイは今回のソリューションが5G-Aの商用収益化を支援すると同時に、6G進化に備えた長期的な投資保護を目標にすると明らかにした。今後は超広帯域幅、超高精度クロック、決定的超低遅延といった方向で革新を継続し、「エイジェンティックMBB」の構築を後押しする構想である。

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