シャオミが世界最大のモバイル見本市「MWC 2026」の会場ピラ・グラン・ビアで公開した「電動ハイパーカー」。バルセロナ=アン・サンヒ記者

2日(現地時間)、スペイン・バルセロナのフィラ・グラン・ビアで開幕した世界最大のモバイル展示会「MWC 2026」。この日話題を集めたのは3館に位置する中国アナー(Honor)のブースだ。アナーはMWC 2026にフォルダブルフォン新製品「マジックV6」を持ち込んだが、これより注目を浴びたのはロボットとロボットフォンであった。

アナー初のヒューマノイドロボットはマイケル・ジャクソンのムーンウォークを踊り、ジャンプし、360度のバック宙もこなす。アナーの「ロボットフォン」に手のひらをかざしてから端末を裏返すと、四角い形状のジンバルカメラが端末背面から姿を現した。左右に動くとカメラが人を追って首を振った。

「こんにちはロボットフォン、音楽をかけてくれる?」と言うと、流れ出す音楽に合わせてカメラがリズムに合わせて首を360度振った。「次の音楽をかけて」と話すと音楽が切り替わった。2億画素のロボットフォンのカメラには人工知能(AI)ベースの対象追跡機能が搭載され、ユーザーの動きを追跡し対話に反応する。アナー関係者は「ロボットフォンは今年下半期に中国で発売する計画だ」と述べた。

MWC 2026で公開されたオナーのロボットフォン(左)とヒューマノイドロボット。バルセロナ=アン・サンヒ記者

世界205カ国から2800余の企業が参加したMWC 2026のテーマは「IQ時代(IQ Era・知能が接続をけん引する時代)」だ。人工知能(AI)が通信網と産業現場をどう変え、通信インフラでつながる産業が新たな事業機会をどう提供するかを示した。

ジェームズ・リー アナー最高経営責任者(CEO)は「AIの本質は人が中心だ」とし「知能指数(IQ)と感情知能(EQ)を結合し、急変する世界で人間が適応し発展し現在を楽しむ能力を高めなければならない」と語った。MWC 2026で電動ハイパーカーを公開したシャオミは「スマートフォンを中心にパーソナルデバイス・モビリティ・AI基盤家電を有機的に接続し、1つの統合エコシステムを構築する」と述べた。

グラフィック=ソン・ミンギュン

◇ 中国、スマートフォン新製品・ロボット・電気自動車を披露

MWC 2026の会場はまさに中国企業の独壇場だった。ファーウェイは1館の大半を占め、AI、ネットワーク、産業のデジタル化ソリューションを提示した。ファーウェイのブース面積は9000㎡で、サムスン電子とSKテレコム・KT・LG U+の展示館面積を合算したものの2倍以上の広さだ。ファーウェイはMWC 2026でB2B(企業間取引)顧客の攻略に注力した。

MWC 2026に参加した中国企業の数は350社で、スペイン(750社)、米国(443社)に次いで3番目に多い。韓国は前年より22社増の182社(4位)が参加したが、中国の半分水準にとどまった。

米国政府の制裁下で、MWCは中国企業にとって技術力を誇示する場として活用されている。アナーは欧州スマートフォン市場のシェアは4位にとどまるが、昨年10〜12月期の出荷量は前年同期比18%増となった。欧州の上位スマートフォン5社のうち唯一2桁成長を達成した。アナーはヒンジのしわ防止機能とバッテリー容量を改善したフォルダブルフォン「マジックV6」を披露した。

シャオミはMWC 2026の開幕に先立ち、プレミアムスマートフォン「17」と「17 ウルトラ」モデルを公開した。17 ウルトラにはドイツのライカ(Leica)技術が適用され、超広角、広角、望遠のトリプルカメラシステムが搭載された。とりわけライカの最高等級レンズであるAPO(異なる色の光がレンズを通過する際の焦点のズレによる色にじみを最小化する光学設計)認証を取得した。中国のスマートフォンメーカーであるテクノ(TECNO)はMWC 2026にカモン(CAMON) 50シリーズ、ポバ(POVA) 8シリーズを投入した。

MWC 2026で最大規模の展示館を構えた中国のファーウェイ。バルセロナ=アン・サンヒ記者

◇ 宇宙基盤の接続性が主要キーワードに…スペースX・楽天・宇宙飛行士が総出動

衛星通信と非地上系ネットワーク(NTN)など、地上を越えた宇宙基盤の接続性もMWC 2026の主要キーワードだ。今年のMWCの基調講演者として、米宇宙企業スペースXのグウィン・ショットウェル(Gwynne Shotwell)社長兼最高執行責任者(COO)、スペースXのマイケル・ニコルズ(Michael Nicolls)スターリンクエンジニアリング副社長、ティム・ピーク(Tim Peake)欧州宇宙機関(ESA)所属の宇宙飛行士、三木谷浩史 楽天会長が登壇したことも、通信技術の境界が宇宙へ拡張していることを示す。

SESは低軌道(LEO)・静止軌道(GEO)など異なる軌道の衛星網を連携し、カバレッジ・帯域幅・継続性などを複合活用する戦略を、ビアサット(Viasat)は移動通信の圏外地域でも車両が衛星で音声接続を維持する様子を、ユーテルサット(Eutelsat)は統合衛星網によるエンタープライズ・政府・通信向け接続インフラを示した。

韓国の通信各社もMWC 2026に出展した。SKテレコムはAIインフラ・モデル・サービス全般を網羅する「フルスタック(Full Stack) AI」の競争力を示した。KTはAX運用体系「エージェンティック・ファブリック」、産業別の必須エージェント作成・適用ソリューション「エージェント・ビルダー」、次世代コンタクトセンターソリューション「エージェンティックAICC」などを紹介した。LG U+は「人中心のAI」をテーマに、能動型AIエージェントAIサービス「イクシオ プロ」、AIコールセンターとデータセンターを前面に打ち出した。

ジュリアン・ゴーマンGSMAアジア太平洋総括代表は「今年のMWCは、モバイル生態系で接続と知能の融合が産業全般にもたらす変化を集中的に照明する場として企画した」と説明した。

2日(現地時間)、スペイン・バルセロナで開幕した「MWC 2026」の会場でオナーはロボットとロボットフォンを披露した。バルセロナ=アン・サンヒ記者

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