青少年のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)中毒の責任を巡る訴訟が進行するなか、インスタグラムのアダム・モッセリ最高経営責任者(CEO)が、SNSの使用は臨床的な意味での中毒と同一視できないと主張した。
AP通信によると、モッセリCEOは11日(現地時間)、米カリフォルニア州ロサンゼルス(LA)郡の第一審裁判所に証人として出廷し「臨床的中毒と問題のある使用を区別することが重要だ」と述べた。
モッセリCEOは「夜更けまでNetflixのシリーズを見て『中毒になった』と表現することはできるが、これは医療的治療を要する薬物・アルコール・ギャンブル中毒とは異なる」と説明した。
SNS企業が意図的に中毒を誘発するとの主張についても否定した。モッセリCEOは「インスタグラムを長く使うと気分がよくなる利用者がいるのは事実だ」としつつも、「それが会社にとって有利な構造だとは見ておらず、意図したものでもない」と語った。
利用者の外見を補正するビューティーフィルター機能が整形手術を助長するとの指摘には「安全と表現の自由の間には常に緊張が存在する」とし、「検閲を最小化しつつ、可能な限り安全な環境を作るために努めている」と明らかにした。
今回の訴訟は、20歳の女性ケイリー・G.Mが幼少期の過度なSNS使用により不安やうつ、身体的問題などを経験したとしてIT企業の責任を問う趣旨で提起したものだ。原告は6歳でYouTubeの使用を始め、11歳でインスタグラムに加入した後、スナップチャットやTikTokなどを利用してきたと主張した。
当該裁判は、今後の類似訴訟数千件に影響を及ぼし得る「先導裁判」と評価されている。原告側代理人は、過去にジョンソン・エンド・ジョンソンのベビーパウダー訴訟を主導した弁護士が務めている。
Meta(メタ)創業者のマーク・ザッカーバーグは18日に法廷に出廷する予定で、YouTubeのニール・モーハンCEOも追って証言する計画だ。