「セキュリティと拡張性の双方を考慮した統合データアーキテクチャが必要だ。」
ティルタンカル・ラヒリオラクル人工知能(AI)エンジン部門上級副社長は3日、ソウル江南区のグランドインターコンチネンタルソウルパルナスで開かれた「Oracle AI Summit 2026」でこう述べた。
ラヒリ副社長は、オラクルの目標を企業向けAIプラットフォームへの跳躍と提示した。ラヒリ副社長は「企業データ管理の戦略的必須要素として定着したAIをデータプラットフォームの中核に内在化することに焦点を合わせた」とし、「AIモデルとベクター埋め込みをどこに置くかを顧客が選べるようにし、AIのデプロイ方式もパブリッククラウドとプライベートクラウドはもちろん、エアギャップ(Air-Gap・外部網と物理的に分離された環境)まで統合支援する方向を進めている」と明らかにした。
ラヒリ副社長はデータ運用コストを削減する戦略として「統合データアーキテクチャ(Converged Data Architecture)」を打ち出した。データ管理の総保有コスト(TCO)を下げるため、企業がデータとAIを別々に接合する方式ではなく、一つのアーキテクチャの中で回すよう支援するという趣旨である。
このような「統合」のメッセージは、オラクルが昨年10月に発売したオラクルAIデータベース「26 ai」を通じて実現可能になった。26 aiはAIが標準搭載されたデータベースエンジンである。オラクルはベクター検索(Vector Search)と検索拡張生成(RAG)を通じて企業内データを素早く探し、その結果を超巨大言語モデル(LLM)と組み合わせ、より正確な回答を作れると強調してきた。
ラヒリ副社長は「AIベクターは複合的な意味を数字で配列し並べるが、ユーザーが選んだモデルを基に生成が可能であり、『ベクターインデックス』を加えて検索速度を高めた」と説明した。続けて「RAGを通じて有意味な文書を見つけ、データを基にウェブアプリケーションが活用できるようにできる」とし、「LLMと結合してデータベースAPIを活用でき、SQL(データベースに質問し修正するために使う言語)機能を活用すれば最も関連性の高い文書を素早く検索できる」と付け加えた。
ラヒリ副社長はデータの種類が異なってもAI機能の実装が可能だと強調した。ラヒリ副社長は「オラクルが持つ目標は、極めて複雑なAIロジック(Logic)を明瞭なSQLで容易に作れるよう支援することだ」と述べ、「短いSQL文は数百行のパイソンコードと同等だと考えればよい」と語った。続けて「構造化データだけでなく他の種類のデータとも結合し、SQL文として作ることができる」と説明した。
オラクルはグローバルAIモデルとの協業も広げている。ラヒリ副社長は「xAI、グーグル、Meta(メタ)、コヒア、OpenAIなどグローバル先導AIモデル企業との協業を通じ、強力なAIモデルとオラクルの特化したAIエージェント戦略で企業顧客を攻略している」と述べた。オラクルは「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を導入しAIモデルの開発と配布を加速し、グローバル市場での競争力を強化できる環境を構築してきた。オラクルのOCIを利用する顧客社数は43万社に達する。
韓国オラクルは今年上半期、アマゾンウェブサービス(AWS)との事業協力を準備中である。キム・ソンハ韓国オラクル社長は「国内AWSデータセンターに『Exa(オラクルがハードウェア+ソフトウェアを一体で最適化して作ったデータベース専用プラットフォーム)』機器が入った。実際に今、準備作業をしている」とし、「国内デジタル金融会社の顧客社1社が米国リージョン(region)にあるオラクルデータセンターを使用し、(サービス導入のための)概念実証(PoC)を進行中だ」と述べた。