ネクソンが自社の人気モバイルゲーム「メイプル育成」を巡る確率操作疑惑に関連し、ゲーム発売以降に利用者が決済した金額の全額を返金すると明らかにした。ネクソンがゲーム運営上の論争を受けて「全額返金」を決定するのは創業以来初めてである。
ネクソンは28日、「メイプル育成」公式サイトに掲載した告知で「ゲームプレーに致命的な影響を及ぼすエラーを確認したにもかかわらず、ユーザーの皆さまに告知せずに修正するという大きな過ちを犯した」とし、「これに対する責任を痛感し、希望するすべてのユーザーの皆さまに全額返金することを決定した」と発表した。
返金対象は「メイプル育成」を発売した2024年11月6日からこの日までに利用者がゲーム内で決済したすべての商品である。利用者が問題を提起した「アビリティオプション」の再設定や攻撃速度、「快速狩りチケット」関連商品だけでなく、すべての有料商品が返金対象である。
ネクソンは「具体的な返金申請方法および期間は準備作業が完了し次第、できるだけ早く案内する」とし、「返金完了時点以降は既存のサービス利用ポリシーに従いゲーム利用が制限され、告知時点以降に決済した履歴は返金対象に含まれない」と説明した。
同時に「これとは別に既に案内した個別補償は約束どおり支給する」とし、「個別補償の支給期間は追って告知で詳細に案内する」と付け加えた。
先立って「メイプル育成」では2024年11月6日から12月2日までの約1カ月間、有料で獲得する「アビリティ(能力値)オプション」の最大数値が案内された確率どおりに出現しないエラーが発生した。アビリティオプションとはゲーム内キャラクターに付与される追加能力値で、有料財貨である「名誉の勲章」を消費してランダムに変更できる。
また最近までゲーム内キャラクターの攻撃速度の数値が表記された数字と異なり実際の性能に反映されていなかった事実も明らかになり、論争を呼んだ。
アビリティ能力値や攻撃速度を高めるために有料財貨に金を使った利用者はネクソン側に抗議し、論争が拡大するとネクソンは異例にもカン・デヒョン・キム・ジョンウク両名のネクソンコリア代表名義で謝罪文を掲載した。併せて担当者の懲戒・解雇を含む後続措置と補償を約束した。
ネクソンの対応にも利用者の不満が収まらなかったため、前例のない「全額返金」カードを切ったとみられる。
韓国ゲーム利用者協会は「メイプル育成」利用者1507人の委任を受け、公正取引委員会に対しネクソンコリアを相手取った「電子商取引法違反」の申告書を提出した。これとは別にゲーム物管理委員会(韓国のレーティング機関)に「利用者被害救済申請書」も提出した。