マイクロチップテクノロジーは20日、「PolarFire FPGA」ベースのスマート組み込みビデオエコシステムを拡張したと明らかにした。
今回の拡張は、高い信頼性と低消費電力、広帯域のビデオコネクティビティを必要とする開発者を支援するために実施した。新たなSDI(Serial Digital Interface)IPコアとクアッドCoaXPress(CXP)ブリッジキットを含み、ハードウェア評価キットと開発ツール、リファレンスデザインを組み合わせることで製品投入までの期間を短縮するよう設計した。
特にマイクロチップは、クアッドCXP FPGAベースのソリューションを提供する唯一のサプライヤーとして、サードパーティIPなしでSLVS-ECとCXP 2.0間の直接ブリッジングを支援する。これにより、医療診断や低遅延イメージング、知能型システム向けのリアルタイムカメラコネクティビティなど多様なアプリケーションを実装できる。
同梱のSDI受信(Rx)および送信(Tx)IPコアはSMPTE規格に準拠し、1.5Gから12G-SDIのビデオ伝送をサポートする。HDMIブリッジ機能を備え、4Kおよび8Kビデオフォーマットを処理できるため、放送および組み込みイメージング分野で高解像度伝送が可能である。
このソリューションはPolarFire FPGAの超低消費電力かつセキュアなアーキテクチャを基盤としており、コンパクトでファンレス(fanless)設計が可能である。ソニー(Sony)のSLVS-ECセンサーを標準サポートし、ディスコン部品に対するアップグレードパスを提供するほか、Liberoデザインスイートなどの開発ツールを活用して設計を簡素化できる。
シャキール・フィーラ マイクロチップFPGA事業部マーケティング担当副社長は「次世代の医療、産業およびロボットビジョンシステムは、優れた映像品質だけでなくエネルギー効率でも妥協のない性能を要求する」と述べ、「今回の拡張は、顧客が高い信頼性と高性能をともに満たすシステムを開発できるよう支援するという意思を示すものだ」と語った。