レノボが個人向けAIエージェントを公開し、AIスマート機器や小型ロボットなどを多数披露した。
レノボは6日(現地時間)、米国ラスベガスの半球型公演会場「SPHERE」で消費者家電・情報技術(IT)見本市「CES 2026」の基調講演を開催し、AIエージェント「キーラ(Qira)」を紹介した。
キーラはレノボのPC製品とモトローラのスマート機器をまたいで動作する個人向けAIシステムで、アップルの「Siri」やサムスン電子の「Bixby」と同種のAIアシスタントである。
レノボはキーラに「きょう自分が見落としたメールを整理して」「この文書の仕上げはどうすればよいだろう」「ラスベガスで子どもたちにどんな土産を買っていけばよいだろう」などと問いかけ、キーラがこれに回答し必要な作業を実行する様子をデモンストレーションした。
レノボはキーラを利用する際、個人情報は機器内にとどまりクラウドなどへは送信されないと説明した。
このような個人型AIエージェントを利用できるAIスマート機器も多数披露した。
インテルと協業して製作した「オーラ(Aura)」AI PCと、折りたたみ式スマートフォン「レイザー・フォールド」、個人情報を一括管理できる個人向けAIハブ「プロジェクト・キュービット」などを披露した。
クアルコムと協業して開発したAIペンダントの試作機「プロジェクト・マクスウェル」も公開した。ネックレスやペンダントのように首にかけたり、衣服にピンのように留めて持ち歩くと、一日の生活をすべて記録できる機器だ。
レノボはエヌビディア・AMD・インテルなどシステム半導体3社との協力関係も誇示した。
ヤン・ユェンチン(楊元慶)レノボ会長はジェンスン・フアン エヌビディア最高経営責任者(CEO)を壇上に招き、両社が共同で企業向け「AIクラウド・ギガファクトリー」を構築すると発表した。
AMDが前日に公開したAIラック「ヘリオス」を導入し、インテルとはAI PCを共同開発するとも明らかにした。
スポーツ分野での協業も強化し、国際サッカー連盟(FIFA)にオフサイドなどを捕捉するAI判定技術と、選手・コーチ向け戦術分析機能「フットボールAIプロ」を提供し、フォーミュラワン(F1)自動車レースの放送送出システムに水冷技術を導入すると明らかにした。
ヤン会長は「今のAI時代は巨大な機会を提供している」と述べ、「そこで当社は3年以内に事業を4倍に拡大するという目標を掲げた」と語った。