カカオが年頭所感で、AIとグローバルファンダムを新たな成長エンジンとしてグループの価値を高めていく戦略を明らかにした。
チョン・シンアカカオ代表兼議長は「昨年は内実を固め、システムを整備し、グループの力量を核心に集中させてきた凝縮の時間だった」とし、「今は凝縮されたエネルギーを土台として『成長』へギアを切り替える時点だ」と明らかにした。あわせて2026年の成長を牽引する二つの核心軸として、▲人中心のAI(Human-centric AI)と▲グローバルファンダムOS(Global Fandom Operating System)を示した。
カカオグループの第一の成長軸である「人中心のAI」は、5000万ユーザーの日常と関係の中の文脈を理解してきたカカオならではの強みを最大化する戦略である。チョン議長は「AIは単に命令を遂行する道具を越え、ユーザーの意図と状況を先に理解し次の行動へつなげるエージェンティックAI(Agentic AI)へ進化していく」と強調した。
そのためにカカオグループは、個人情報を保護するオンデバイスAI(On-device AI)を一段と高度化していく計画だ。あわせてAI戦略の実行力を高めるため、B2Cサービスと核心技術は内製化する一方で、大規模投資が必要なインフラ領域は外部パートナーシップを通じ柔軟に拡張する構造を採用する。効率性と拡張性を同時に確保することで持続可能な成長を担保する戦略である。
カカオグループの第二の成長軸は、世界へ広げる「グローバルファンダムOS」だ。カカオグループが保有するスーパーIP、プラットフォーム、オン・オフラインのインターフェースなど「フルスタック(Full-stack)資産」を結合し、世界のファンが交流し価値を創出するグローバルファンダムのエコシステムを構築する構想である。
こうした二つの成長軸をつなぎユーザー価値を拡大する中核インフラは「Web3」が担う。Web3はAIエージェントの予約・決済からファンの参加に対するリワードまで、多様な活動を安全かつ透明に結ぶ信頼網として機能する。
チョン議長は「2026年はカカオの新たな15年が始まる年だ」と定義し、役職員に向けて「過去の成功方程式に安住せず、AIを各自の力量とアイデアを増幅する『創意的乗数』として、1+1が2を超える大胆な挑戦を続けよう」と呼びかけた。続けて「私たちがつくる成長は財務的成果を越え、大韓民国のIT企業の自負心と社会的責任を証明するプロセスだ」とし、「変化の波を越え、より高く、より広い世界へ進もう」と強調した。
一方、カカオはこの2年余りの間、グループ全般で強度の高いガバナンス効率化を断行した。その結果、一時は147社に達した系列会社を昨年末時点で94社まで減らし、2025年2四半期と3四半期連続で過去最高の業績を記録し、財務の安定性を達成した。