ダッソー・システムズは大韓商工会議所釜山人材開発院(以下、釜山人材開発院)と、次世代造船産業を牽引する革新人材エコシステム構築に向けた業務協約(MOU)を締結したと29日に明らかにした。
今回のMOUは、次世代造船産業の人材開発エコシステム構築にとどまらず、産業全般のデジタル能力強化を支援することに重点を置く。特にCAD、PLM(製品ライフサイクル管理)、DM(デジタル製造)分野の開発者および実務ユーザーを対象に、段階的な人材育成プログラムを推進する計画だ。今回の協力を通じ、釜山人材開発院の人的資源開発の強みとダッソー・システムズのグローバル造船デジタル分野の業界経験および優良事例を結合した協力体制が構築される見通しだ。
ダッソー・システムズは造船・海洋産業向けデジタルソリューションの範囲を定義し、講師養成のための教育設計と技術・ソフトウェア運用支援を担う。あわせて、グローバルな最新技術動向と成功事例を共有し、完成度の高い教育プログラムを用意する計画だ。釜山人材開発院はカリキュラムの開発および運営を総括し、政府の職業能力開発体系と連携した教育課程を発掘する。さらに、教育運営のためのインフラおよび設備協力、品質管理および成果管理体制の運用を通じ、より体系的な人材育成プログラムを推進する。
リュ・ヒョンジュ大韓商工会議所釜山人材開発院院長は「ダッソー・システムズとの協力により、国内造船産業のデジタル転換を牽引する人材育成に乗り出すことになり、大変意義深いと考える」と述べ、「今回の協約を通じ、産業現場で求められる実務能力を備えた専門人材を体系的に育成し、地域の産業競争力強化にも寄与する」と語った。
チョン・ウンソン・ダッソー・システムズ・コリア代表理事は「今回の協約は、競争が激しい造船産業においてデジタル転換を支援することで大韓民国の将来競争力を高める重要な協力だ」とし、「バーチャルツイン基盤のソリューションとグローバルな優良事例を土台に、次世代造船産業を牽引する専門人材の育成に積極的に参画し、釜山地域が造船業の中核拠点として定着するよう力を尽くす」と明らかにした。