チェ・ミョンス・Nota AI代表が12日、ソウル・サムスン洞のNota AIオフィスでChosunBizの取材に応じた。/アン・サンヒ記者

世界的に人工知能(AI)を軽量かつ効率的にしようとする需要が高まっている。こうした動きはAI軽量化プラットフォーム企業のグローバル買収合戦にも表れている。エヌビディアは2023年にOmniMLを買収したのに続き、昨年はDeciAIを3億ドル(約4425億ウォン)で買収した。クアルコムは3月にEdge Impulseを買収した。買収された企業はいずれもAIの軽量化・最適化企業である。

韓国にもこれらと競合する企業がある。主役はチェ・ミョンス(36)代表が率いる「Nota AI」だ。チェ代表は12日にソウル三成洞のNota AIオフィスでChosunBizと会い「巨大企業から買収提案があったが、当社は一社のためではなく世界中のあらゆる電子機器でAIが稼働するようにすることを目標としているため断った」と語った。

Nota AIは2022年、AIモデルを最大10分の1の大きさに縮小し、高速な推論速度を実装するAI軽量化・最適化プラットフォーム「NetsPresso」を開発・発売した。NetsPressoが俗にAIの肥満治療薬と呼ばれるゆえんである。Nota AIの事業はNetsPressoを基盤に大きく二つに分かれる。プラットフォーム事業はグローバル半導体企業を対象に、AIモデルや半導体チップの最適化・軽量化のための開発ツール(SDK)を提供する事業である。先月Nota AIがサムスン電子の最新アプリケーションプロセッサ(AP)「Exynos 2500」に最適化技術を提供する契約を結んだのが代表例だ。

もう一方の柱であるソリューション事業は、交通、防犯、医療など既存のB2B(企業間取引)市場を対象に、カスタマイズしたAIソリューションを供給することを目標とする。4月にNota AIがドバイ道路交通局と生成AIベースの高度道路交通システム(ITS)ソリューション供給契約を締結したのがその例だ。道路交通局はNota AIが提供した映像管制ソリューションにより、交通事故が発生するとCCTVを通じて事故調査報告書まで自動で容易に受け取ることができる。

KOSDAQ市場に上場して1カ月が過ぎたチェ代表は「最近は会社に寄せられる提案をすべて消化するのが難しい状況だ」とし「プラットフォーム部門はサムスン電子との契約以降関心が高まっており、ソリューション部門もドバイ道路交通局との契約以降、東南アジア、米国はもちろん自治体からの連絡が多い」と述べた。

Nota AIは2015年4月、キム・テホ最高技術責任者(CTO)を含む4人が集まり設立した会社だ。初めはキーボードの誤入力を減らすソリューション企業として始まった。社名も「ノー(no)誤打」から始まった。しかし誤入力を減らすソリューションを開発する過程で、当初は個人情報の問題が、その次には発熱と処理速度の問題が生じた。チェ代表はスマートフォンでAIを稼働する過程でも同様の最適化・軽量化技術の需要があることを認識した。これにより2018年からAI最適化企業へと転換した。設立当時4人だった従業員は現在約140人に増えた。以下、チェ代表との一問一答。

チェ・ミョンス・Nota AI代表は個室を持たず、オープンスペースで業務にあたっている。/アン・サンヒ記者

◇「NetsPressoでAIモデルを50〜60%スリム化」

─なぜ自ら起業しなかったのか。

「キムCTOに出会ったのはスンシル大学産業情報システム工学科を卒業し、KAISTで知識サービス工学の修士を取得した後の2017年だ。当時、軍の代替服務のために入ったKAIST人工知能研究所でキムCTOと服務期間が1年重なった。当時、研究の呼吸がよく合った。1989年生まれの同い年の友人でもある。2018年9月、博士課程の勉強のためドイツに留学する準備をしていた。3カ月空いていたところ、キムCTOがNota AIの事業がうまくいかず創業者3人が会社を離れたとして、Nota AIを任せてほしいと言った。Nota AIに合流したとき、従業員は自分一人で、オフィスもKAIST大田キャンパスの約4坪ほどの空間だった。誤入力を減らすソリューションの問題点の解決方法をAIの軽量化・最適化へと結び付け、需要が大きいと考えた。実のところ社会人としての経験もなく、自ら起業しようという発想自体がなかった。研究のとき、私の役割はホワイトボードの前でアイデアを出すことで、キムCTOは私の考えをコンピュータで迅速に実装してくれる役割を担ってきたが、それが現在のわれわれの姿と同じだ。」

─「NetsPresso」という名前が興味深い。

「2022年に発売したNetsPressoは、AIモデルのサイズと演算量を減らし、低スペック機器でも高性能AIを実装できるようにした技術だ。社内公募で名付けたNetsPressoは、ニュラルネットワークとコーヒー豆からエッセンスだけを抽出するようにAIモデルを圧縮するという意味だ。NetsPressoによってAIモデルのサイズを企業は最大で10%未満まで縮小できる。この場合、消費電力は30〜40%減る。一般的にはAIモデルが50〜60%ほど軽量化される。」

─AI軽量化企業は多いが、Nota AIならではの差別化点は何か。

「AIの最適化・軽量化事業は、結局コードをどう書き、どの方式で実現したのかという『ゴールデンルール』よりも『ノウハウ』が重要だ。職人を新人が一足飛びに真似できないように、経験が蓄積されねばならない。われわれはAIモデルを削る職人というわけだ。Nota AIは37種の半導体を対象に、数百以上のモデルを相手にした経験がある。主要顧客はサムスン電子、クアルコム、ARM、エヌビディア、ソニー、ルネサスなどだ。」

チェ・ミョンス・Nota AI代表が12日、ソウル・サムスン洞のNota AIオフィスでChosunBizのインタビューに応じている。/アン・サンヒ記者

◇上場後は責任感が増す…2027年の黒字転換を目標

─公募価格9100ウォンで始まった株価が4万ウォンに迫っている。

「KOSDAQに上場し、責任感も増し意思決定も慎重になる。幸い、上場後の株価の推移は悪くない。今年、ジェンスン・フアンエヌビディア最高経営責任者(CEO)が来韓した際、ソウル三成洞のチキン店にキム・テホCTOがエヌビディアのDGXスパークとTHORを持参し(パートナーの資格で)上場の祝辞と製品へのサインをもらった。」

─売上は伸びているが、営業利益はまだ赤字だ。

「2023年末から本格的に事業を拡大し、売上が伸びている。製品を作るまでは費用が増えざるを得なかったが、今は人件費程度を除けば大きく費用が出ていくことはない。来年に営業損失が大きく改善し、2027年には黒字転換すると考えている。」

─短期・長期の計画は。

「今は大規模言語モデル(LLM)、軽量化、最適化などAIモデルを個別に議論している。しかしまもなくAIシステムに対する軽量化・最適化の需要があると考え、関連技術の開発に乗り出す計画だ。例えばAIエージェントといえば、音声や映像など複数のAIモデルが束ねられて作動するだろう。オンデバイスAIは機器が受け入れられる容量のためであれば、クラウドはコスト削減の観点で軽量化が必要になるだろう。この部分に集中してみたい。」

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