リーグ・オブ・レジェンド(LoL・ロル)eスポーツの伝説「フェイカー」イ・サンヒョクが、残るプロ生活もT1で過ごす意向を示した。
18日、ソウル鐘路区のグランソウルで開かれた「T1イ・サンヒョク フェイカー選手 記者懇談会」で、フェイカーがこのように明らかにした。先立ってフェイカーはT1と4年の再契約を結び、30代半ばまで現在の所属チームでプレーすることになった。フェイカーはこれについて「契約期間が4年なのでT1でワンチーム生活をしてきたが、事実上T1で自分のプロ生活の全てを過ごすのではないかと思う」と述べた.
フェイカーは選手生活を通じてT1で活動してきた理由について「T1は金銭的な報酬以外にも自分にとって重要なことを多く配慮してくれた」とし、「他のチームに行っていないので分からないが、良い待遇と最高のチームにふさわしい名声を示しており、感謝している」と語った。
フェイカーは2013年のデビュー以降、ローリングワールドチャンピオンシップ(世界大会)通算6回優勝などプロゲーマーとしてのキャリアハイを達成したが、挑戦を続ける原動力として情熱を挙げた。フェイカーは「プロゲーマー生活を続けながら、学び成長することが残っていると思う」とし、「幼い頃から情熱はただあった。ただ、という表現が適切だと思う。情熱があることは祝福で、今も勝ちたい気持ちやゲームをうまくやりたい気持ちは変わらない」と強調した。
フェイカーはLoLプロゲーマーの中ではベテランに属する20代後半だが、実力を示せる間は選手生活を続ける意志を示した。フェイカーは「自分の実力をお見せできる間は、長くできるならやりたい」とし、「40代になればどうなるか分からないが、ある程度は実力が維持されうる点もお見せできそうで、誇らしい面もある」と述べた。
フェイカーは選手生活13年の間、ライバルと感じた選手としてチョビを挙げた。フェイカーは「チョビ選手は競技力が良い」とし、「チョビ選手が良い姿を多く見せてきたため、自分も多く見ながら成長できる原動力になった」と持ち上げた。
日頃からフェイカーはゲームの実力だけでなく、読書キャンペーンや寄付など善い影響力の面でもアイコンとして注目されている。フェイカーはゲームに対する否定的な見方について「以前と比べればかなり良くなったと思う」とし、「ゲームも長くやれば害になる部分があるが、肯定的な側面があるため、対話しながら折り合いをつけていくべき部分だ」と言及した。
続けて「アイコンになったのは自分の行いも一役買っただろうが、ファンの関心が大きかったからだ」とし、「用心深い性格なので(アイコンとして注目されることに)難しさはなく、これもまた祝福だと思う」と述べた。
最近読書キャンペーンを進めたフェイカーは、この日も読書の利点について強調した。フェイカーは「本を読めば心を整えるのに役立つ」とし、「ショーツ(短いYouTube動画)、YouTube、OTT(動画ストリーミング)などがあるが、本でしか得られない平穏さがあると思う」と説明した。
この日フェイカーは2026年アジア大会出場など今後の抱負も示した。フェイカーは「アジア大会に出場するのは選手たちにとって意義深いことだ」とし、「自分も十分にお見せでき、出場したい」と語った。
イーロン・マスクが提案した人工知能(AI)モデル、グロックとの対決にも期待感を示した。フェイカーは「AIやビッグテック企業がゲーム産業に関心を持ってくださるのは肯定的だ」とし、「チェスはAIに征服されて久しく、来年の対決では自分たちが勝つのではないかという気がする」と展望した。
日頃から徹底した自己管理で知られるフェイカーは、何より自ら証明したいという意志を示した。フェイカーは「停滞期が来れば、なぜ停滞したのかを分析し、休息が必要ならどのように休むかを考えるほうだ」とし、「残りの期間、あらゆる側面で成長できるよう最善を尽くす」と述べた。