韓国ゲーム各社による不人気タイトルの整理が加速している。リリースから半年も経たずにサービス終了を告知するゲームもあった。ゲーム各社は、リリース後に収益化できないゲームを整理し「選択と集中」を進める立場だが、ユーザーは楽しんでいたゲームが突然サービスを終えるとして不満を強めている。
18日のゲーム業界の話によると、ネクソンは前日、マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(MOBA)ジャンルの「スーパーバイブ」のサービスを来年2月26日に終了すると明らかにした。これはこのゲームが7月に正式リリースされてから約6カ月での決定である。スーパーバイブは「リーグ・オブ・レジェンド」の開発者出身者が設立した海外開発会社ティアリークラフトが制作した作品で、アーリーアクセス(先行プレイ)段階を経てリリースされたが、期待には届かなかった。
ネクソンはスーパーバイブのサービス終了に先立ち、コンテンツアップデートを停止し、有料通貨および商品の販売を全面中止した。利用者保護の観点から、オープンベータテスト(OBT)期間から使用された決済金額について払い戻しを実施する方針だ。一部の決済分はネクソンキャッシュで補償する計画である。
スーパーバイブ運営陣は「今後の開発と運営を継続するのに十分な推進力を維持することが難しいという結論に至った」とし、「残念ながらスーパーバイブのサービス終了を決定することになった」と伝えた。
同日、NCSOFTもコレクション型ロールプレイングゲーム(RPG)「ホヨン」のサービスを来年2月18日に終了すると発表した。ホヨンは昨年8月のリリース以降、約1年半でサービスが終了する。ホヨンは「ブレイド&ソウル」の知的財産(IP)を基に開発されたゲームとして注目を集めたが、期待ほどの成果は出せなかった。NCSOFTはホヨンのインゲーム有料商品の販売を直ちに中止し、最近の決済履歴に対する払い戻し手続きを進める。これに先立ちNCSOFTは、ホヨンの成績不振後に開発組織を分社化する過程で関連人員を大幅に整理した経緯がある。
あわせてNCSOFTは、MMORPG「ブレイド&ソウル2」のサービスも来年6月30日に終了すると発表した。このゲームは原作「ブレイド&ソウル」の正式な続編で、リリース前に事前登録746万人を記録するなど高い関心を集めた。2021年のリリース以降、約4年間サービスを継続してきたが、運営を終了する。有料商品の販売はすでに中止されており、追加アップデートも段階的に締めくくる予定だ。
NCSOFT関係者は「市場競争力強化のためのポートフォリオ・リバランシングの過程でサービス終了を決定した」とし、「新作の完成度向上に力を入れ、利用者に被害が出ないよう最善を尽くす」と述べた。
ゲーム各社がゲームサービスを終了するのは、コスト効率化の一環である。市場環境が良くないため収益性の低いゲームを整理し、新作に集中するということだ。ただ、最近はゲームサービス終了の判断が過去より早くなっている。アップデートや運営を通じた巻き返しを狙うより、初期成績が限定的な場合は損失拡大を防ぎ次のプロジェクトに資源を集中する戦略だ。これは開発費とマーケティング費用が急増する中で、長期運営の負担を減らそうとする判断とみられる。
一方で、突然のサービス終了の知らせに利用者の反発は強まっている。ユーザーは十分な事前告知や段階的な終了手続きなしにサービス終了が決まったとして不満を提起している。特に「ヘビーユーザー」の場合、多くの時間と費用を投じてきたのに、一方的なサービス終了でそれまでの投資価値が一瞬で失われかねないとの不満が出ている。業界内外では、こうした早期サービス終了は短期的にはコスト効率を高められるが、長期的には利用者の信頼を損なう恐れがあると懸念している。
ゲーム業界関係者は「開発人件費が大きく上がりサービス運営コストもばかにならないため、大手であっても全タイトルを抱えていくのが難しい環境になった」とし、「以前はゲームが成果を出すまで待つ場合が多かったが、最近は初期成果が不透明なゲームは早期に整理し、コアIPと次回作に力量を集中する雰囲気が形成された」と述べた。