韓国政府が今年の補正予算で確保したグラフィックス処理装置（GPU）の配分計画を確定し、2025年2月から順次、産業界、学界、国家プロジェクトに供給する予定である。あわせて人工知能（AI）サービス提供のための課題推進、AI能力強化のための教育、国産AI半導体の育成、AIバイオモデルの開発なども並行して進めることにした。
科学技術情報通信部は18日、第2回科学技術関係長官会議でこのような内容を盛り込んだ案件を審議・議決したと明らかにした。裵慶勲（ペ・ギョンフン）副首相は「国民主権政府の発足以降、研究エコシステムの復元とAX大転換の基盤を整えた」と述べ、「来年からは具体的な成果を出すために協力が最も重要だ」と強調した。
韓国政府は2028年までに5万2000枚の先端GPUを確保する計画だ。このため今年の第1次補正予算で1万3000枚余りを確保し、2025年2月からこれを産業界と学界、研究界に順次配分する予定である。また、AIインフラハブを通じて国家AIプロジェクトの発掘を支援する予定だ。AI半導体産業は、国内AI半導体エコシステムを早期に確立し、AI推論特化市場を先取りするため、「K-AI+NPUパッケージ」を提供し、K-エヌビディアプロジェクトを通じて次世代AI半導体の量産を支援する予定である。
国民向けサービスの革新を目標に「AI国民秘書」「AI基盤の納税サービス」「AI山火事予測システム」などが含まれ、AIを活用した行政の効率性改善に向けた課題も推進される。
AIバイオモデル開発のための国家戦略も審議・議決された。新薬開発、脳・逆老化、医療機器分野を対象にAIバイオモデルを開発し、2030年までに700万件以上の高品質バイオデータを確保する計画だ。韓国政府は民間投資と連携して中小企業の技術革新を支援する「TIPS R&D」を拡大する方案も議論し、地域企業に50%以上を割り当てる方針である。
この日の会議で通過した案件は、▲国家AI革新のための先端GPU確保・配分方向 ▲労働市場AI人材養成推進方案 ▲AIバイオ国家戦略 ▲基礎研究エコシステム育成方案 ▲AI時代・大韓民国ネットワーク戦略 ▲AI民主政府実現のための30大核心課題 ▲AI半導体産業跳躍戦略 ▲民間投資連携、TIPS R&D拡散方案 ▲科学技術分野出捐（研）政策方向など10件である。
一方、この日の緊急案件としてクーパン侵害事故に迅速かつ厳正に対応するための「クーパン事態・政府横断的対応方向」も議論された。