RAONSECURE（ラオンセキュア）が多要素認証（MFA）プラットフォームのエコシステム拡大に向け、生体認証専門企業との協力を強化した。
ITセキュリティ・認証プラットフォーム企業のRAONSECURE（ラオンセキュア）は、韓国富士通、メサクアカンパニー、イターナル、トラストキーの4社とそれぞれ「生体認証プラットフォーム協力のための戦略的業務提携（MOU）」を締結したと16日に明らかにした。
今回の提携は、◇情報保護総合対策◇ゼロトラスト・ガイドライン2.0◇国家網保安体系（N2SF）セキュリティ・ガイドライン1.0など、政府のセキュリティ政策強化の流れに合致する認証環境を産業全体へ拡散するために行ったものである。内部者による情報流出やアカウントの乗っ取り、権限の乱用などのセキュリティ脅威が急増するなか、単一の認証手段ではなく多要素認証の市場拡大が不可欠だという点で企業が一致した。
RAONSECURE（ラオンセキュア）は、韓国富士通の「手のひら静脈認証」、メサクアカンパニーの「顔認証」、イターナルの「指静脈認証」、トラストキーの「指紋認証」など幅広い生体認証技術を自社の認証プラットフォームに連携した。これを機に、RAONSECURE（ラオンセキュア）の生体認証技術（FIDO）ベースのプラットフォーム「ワンパス（OnePass）」の位置付けを強化する計画である。これにより、ワンパスを導入した企業や機関は、手のひら静脈・指静脈・顔・指紋などの生体認証方式をセキュリティ等級や業務特性に合わせて構成できるようになった。
RAONSECURE（ラオンセキュア）は今回の協力を起点に、金融をはじめ公共、医療、製造、国防など各種産業現場で増加する多要素認証の需要に積極的に対応する方針だ。会社関係者は「産業別のセキュリティ規制と業務特性に合わせた認証体制を柔軟に設計できるだけに、市場拡大にも速度を上げる」と語った。
イ・ジョンアRAONSECURE（ラオンセキュア）代表は「今回の協力は、生体認証各分野の技術強者が多要素認証プラットフォームを共に発展させ、産業現場全般へ拡散させるための協力モデルを構築したという点で意義がある」と述べ、「今後も安全で柔軟な認証環境を産業界に提供し、国家レベルのゼロトラスト・セキュリティ体制の拡大にも寄与する」と語った。