サムスン電子がスマートシングスの「人工知能(AI)節約モード」機能により、サムスン電子の高効率洗濯機のエネルギー使用量が約30%削減されることを実証したと14日に明らかにした。
「AI節約モード」は、スマートシングスに接続された家電機器のエネルギー使用量を管理し削減する機能である。サムスン電子は、グローバルな炭素検証機関である「カーボントラスト」とともに、今回の「AI節約モード」のエネルギー削減効果を検証するため、2024年7月から2025年6月までの1年間、126カ国で実使用中の約18万7000台のサムスン電子の高効率洗濯機を対象にエネルギー使用量を実測した。
その結果、「AI節約モード」を通じて全体エネルギー使用量の30%水準に当たる約5.02ギガワット時(GWh)のエネルギーが削減されたことを確認した。削減された5.02GWhは、ソウル市の1万4000世帯が夏季に1カ月間使用する電力量に匹敵する量である。今回の検証は「AI節約モード」を自由に設定して使用する条件で実施した。「AI節約モード」の使用が増えるほど、削減効果は30%よりさらに大きくなると期待される。
今回の検証は、業界で初めて「接続型機器の使用段階脱炭素化協議体(DUCD)」の炭素排出量と削減量の測定基準に従い、実際に使用中の製品で炭素削減効果を実測した点で意義が大きい。DUCDはカーボントラストが主導する協議体で、接続型機器のエネルギー使用量と削減量の測定法の標準化を目指している。
ムン・ジョンスン サムスン電子DA事業部副社長は「サムスン電子は家電製品とサービスを企画する段階からAI節約モードをはじめとする使用段階まで、環境への影響を綿密に考慮している」と述べ、「今回の国際検証を踏まえ、高効率家電のリーダーシップを強化し、エネルギー効率を高める機能開発に一層注力する」と語った。