韓国がニューロモーフィック半導体特許出願で世界2位に躍進

韓国の「ニューロモーフィック半導体」分野の特許出願増加率が世界で2番目に高いことが分かった。ニューロモーフィック半導体は人間の脳の神経網を模倣して作られた次世代半導体である。

知的財産処が2003〜2024年に韓国、米国、中国、欧州連合（EU）、日本など先進5大知的財産庁（IP5）に出願されたニューロモーフィック半導体分野の特許を分析した結果、韓国の特許出願増加率が22年間で39.1%を記録し、中国（39.3%）に次いで世界2位となった。特許出願件数は702件で、米国の1528件、中国の839件に次いで3位だった。

出願人別ではIBM（345件）とクアルコム（299件）がそれぞれ1位と2位を占めた。韓国機関ではサムスン電子が183件で3位、韓国電子通信研究院（ETRI）が85件で6位、SKハイニックスは84件で7位、ソウル大が56件で9位となるなど、4機関が上位10件の多出願人に名を連ねた.

ニューロモーフィック半導体は既存方式より少ない電力で演算を実行できるため、自動運転や知能型ロボット、生体認証、医療診断、エッジデバイスなど多様な先端応用技術分野で活発に活用される見通しである。

昨年2850万ドル規模だった市場規模も年平均89.7%で成長し、2030年には13億2520万ドルへ拡大する見通しである。

キム・ヒテ知的財産処半導体審査推進団長は「ニューロモーフィック半導体分野の技術成熟度が高まるにつれ、商用化技術の先取りに向けた特許権確保競争が激化している」と述べ、「韓国企業がニューロモーフィック半導体技術分野を主導していけるよう、関係機関と協力体制を構築し、特許分析結果を産業界と共有する」と語った。