コヨンが手術用ロボット「ジニアント・クラニアル」を米学会で実演

コヨンテクノロジー（以下、コヨン）が自社の脳外科手術用医療ロボット「ジニアント・クラニアル」（Geniant Cranial）を国際舞台で披露する。

コヨンは世界最大のてんかん学会である「AES 2025」に出展すると5日に明らかにした。イベントは9日まで米国アトランタで行われる。AESは世界の難治性てんかんの診断・治療・研究の発展のために医療陣と専門家が集まる国際学会である。最新の手術技術と臨床トレンドが共有される。

ジニアント・クラニアルは、難治性てんかん手術で発作部位を探索する脳深部電極脳波検査（sEEG）に活用できる医療ロボットである。てんかんだけでなく、パーキンソン病、脳組織生検術（Biopsy）など多様な高難度の脳外科領域で使用されている。コヨンは今回の展示で、米国の脳神経外科および神経内科の専門医を対象に、ジニアント・クラニアルの中核技術と実際の作動過程を直接デモンストレーションする。

コヨンはこれとあわせて4日に開幕し7日まで米国テネシー州メンフィスで開催される小児神経外科年次学術大会（Joint Pediatric Section Annual Meeting）にも参加し、ジニアント・クラニアルを披露する。

コ・ユリ コヨン医療ソリューション（Medical Solutions）事業部長は「米食品医薬品局（FDA）の認可以降、主要病院との協議が活発になっており、米国市場における医療ロボットの普及にも弾みがついている」と述べ、「日本の厚生労働省の認可も最終段階にあり、米国と日本など主要グローバル市場での本格的な拡大が同時に進む」と語った。