最近、611万人分の個人情報流出が発生した韓国の大手ゲーム企業ネットマーブルが、いわゆる3N(ネクソン・ネットマーブル・NCSOFT)のゲーム各社の中で情報保護への投資規模が最も小さいことが分かった。
28日に韓国インターネット振興院(KISA)が提供する情報保護公示の現況によれば、ネットマーブルが지난1年に支出した情報保護部門の投資額は約57億ウォンで、全体の情報技術部門の投資額1100億ウォンの5.2%に当たった。同期間にNCSOFTは182億ウォン、ネクソンコリアは228億ウォンをセキュリティ分野に投資し、韓国上場ゲーム企業のうち時価総額1位のKRAFTONは97億ウォンを支出した。
情報保護分野の支出規模も明確な減少傾向を示した。ネットマーブルは2021年基準で情報保護分野に73億ウォンを投じたが、翌年に66億ウォンへ減少し、2023年に再び投資額が52億ウォンに縮小、昨年基準ではわずかに増えた57億ウォンを記録し、3年間で27%減少した。一方、NCSOFTは2022年以降に顕在化したゲーム売上の減少にもかかわらず、2021年の162億ウォンから昨年までの3年間で情報保護投資規模を約12%増やした。同期間にネクソンコリアは67%、KRAFTONは138%増やした。
科学技術情報通信部は2021年からKISAを通じて情報保護公示制度を運用している。ISP(インターネットサービス提供事業者)・インターネットデータセンター(IDC)・上級総合病院・クラウドサービス提供者、年売上3000億ウォン以上の上場法人、情報通信サービスの1日平均利用者数100万人以上の企業は、毎年情報保護の現況を義務的に提出しなければならない。
先にネットマーブルは前日、囲碁・チャンギ(将棋に類似)などのPCゲームポータルサイトでのハッキングにより、611万人分の顧客および役職員の情報が流出したと自社調査の結果を明らかにした。また個人の特定は不可能だが、休眠処理されたまま残っていたIDとパスワードなど約3100万件、2015年以前のPCバン(インターネットカフェ)加盟店約6万6000カ所の事業主の氏名とメール情報などが併せて流出したと説明した。