個人情報保護委員会がインターネット百科事典「ナムウィキ」の運営会社を告発した。数回にわたる資料提出要求にも、ナムウィキ側が「本社が海外にあり国内法は適用されない」として拒否してきたためである。
個人情報委は26日に全体会議を開き、ナムウィキの運営会社ウマンレ(umanle)を個人情報保護法63条違反で捜査機関に告発したと27日に明らかにした。
ナムウィキは韓国では世界的オンライン百科事典ウィキペディアより人気が高い代表的なウィキ百科サービスである。ウェブサイト接続トラフィック基準で国内5位圏に入るほど影響力が大きい。
ただしナムウィキを運営する法人は住所地がパラグアイ・アスンシオンで登録されている。国民の力のキム・ジャンギョム議員は「パラグアイに本社を置くナムウィキは実質所有者と運営者の把握が難しく、国内法を巧妙に回避している」と述べ、既存制度の死角にあったナムウィキのような海外プラットフォームも国内代理人を指定して申告し、これを放送メディア通信委員会に通知するよう定める、いわゆる「ナムウィキ透明化法」を発議したりもした。
個人情報委関係者は「ナムウィキは韓国を対象にサービスを提供していることが明白であるにもかかわらず、特定国家の法律が適用されると主張し、数回にわたる個人情報委の資料提出要求に応じなかった」として、捜査機関に通報した背景を説明した。
一方、個人情報委は同日、全体会議で国内納入業者の従業員の個人情報を過度に収集・処理した米国スターバックス本社などに是正命令を下した。
個人情報委は先に2023年に「スターバックスが国内納入業者の従業員の個人情報を過度に要求している」という民願(民間からの苦情)を受け、調査に着手した。調査の結果、スターバックス本社の協力会社である香港の「エレベイト」が従業員の個人情報を取り扱う「倫理購買プログラム」を運営し、個人情報を過度に処理していた事実が確認された。評価過程で従業員の年齢、法定労働時間順守の有無などの個人情報ファイルを業者の外部へ送信したのである。
スターバックス本社はこれに対する管理・監督が不十分だったことが明らかになった。委員会は、スターバックス本社が業務をエレベイトに任せるにあたり個人情報保護法に従わず契約を結んだことも確認した。
これを受けて委員会は、スターバックス本社に対し個人情報処理業務を委託する際に個人情報保護法を遵守し、受託者を管理・監督するよう是正命令を出した。エレベイトには法的根拠なく個人情報を処理しないよう是正命令を出した。
委員会関係者は「是正命令の履行結果をモニタリングし、これに従わない場合は過料を科すなどの処分を行う」と語った。