イチマルサンを運営するジャービスアンドヴィランズは、実損保険の代理請求サービスを運営するインシュアテック(保険情報技術)企業のマイクロプロテクトを買収したと25日に明らかにした。買収金額は非公表とした。
マイクロプロテクトは2019年に設立されたインシュアテック企業で、2021年3月に実損保険の代理請求サービス「リターンズ」を発売した。リターンズは昨年、イチマルサンの提携サービスとして合流した。
今回の買収を通じてジャービスアンドヴィランズはインシュアテック市場に進出する。イチマルサンの利用者はイチマルサンのアプリ内で税金と病院費の還付サービスを同時に利用できる。今後は個人向けの保険診断や推薦なども受けられるようになる。
ジャービスアンドヴィランズは「イチマルサンのアプリを誰もが容易で親しみやすくアクセスできる『生活密着型経済プラットフォーム』へと発展させる」とし、「税金と病院費、保険など日常生活に不可欠でありながら、時に難しかったり不便で利用をためらっていた多様な生活経済アイテムを便利に取り込み、顧客に親和的なサービスを提供する予定だ」と説明した。
クォンサンミン、マイクロプロテクト代表は「20年間保険業に従事しながら解決したかった課題を、今後はイチマルサンと共により大きな規模で解いていけるようになった」と語った。韓国の保険市場は昨年基準で約250兆ウォン規模で、年間で未請求の実損保険金だけで2700億ウォンに達した。実損保険の加入者3400万人のうち約60%に当たる2000万人は請求経験が全くないことが判明し、成長可能性が大きいと両社は分析した。
キムボムソプ、ジャービスアンドヴィランズ代表は「病院費と税金の還付を含め、顧客の日常に利便と恩恵をもたらす生活密着型プラットフォームへと前進できるよう努める」と述べた。