アップルのiPhone17シリーズがセルラーモードで旧型モデルや競合製品より遅いとの批判を受けるなか、同社が最近提供した開発者向けソフトウエアを適用すると接続が速くなるとの分析が出た。iPhone17とiPhone17プロは9月以降、データ送受信時に1〜2秒反応が遅れるセルラー問題が提起されていた。アップルがソフトウエアアップデートで不具合を解消したとみられる。ただし開発者向けではない最新のOSであるiOS 26.1では依然としてセルラーモードが不安定であることが分かった。
20日、アップル製品ユーザー239万人が集まるNAVERカフェ「アサモ」には、ソフトウエアをiOS 26.2開発者モード(iOS 26.2ベータ3)にアップグレードするとセルラー問題が解決するという投稿が多数寄せられた。ユーザーは、いわゆる「ピングテスト」の認証画面を掲載し、ソフトウエアのアップグレード後にピング値が安定したと説明した。ピングテストとは、機器が特定のサーバーや他のデバイスと適切に通信できるかを確認するネットワーク診断の方法を指す。信号を送信し、その信号が機器に戻るまでにかかる時間を測定し、数値が低いほどネットワークが円滑であることを意味する。
iPhone17のユーザーは「購入後、習慣的にピングテストを行うほどストレスを受けていたが、安心した」「特にメッセージを送る際にデータ受信が速くなったことを体感する」といった反応を示した。
先にアップルは17日、開発者向けにiOS 26.2の3番目のベータ版を公開した。業界によると、アップルは今回のアップデートでiPhone側面ボタンで呼び出す既定の音声アシスタント「Siri」を他の音声アシスタントに置き換えられるオプションを追加した。また、ユーザーが別途連絡先を保存しなくても最大30日間、デバイス間のAirDrop接続を維持できる機能も追加した。iOS 26.2は12月に正式リリースされると伝えられている。
ただし最新の正式ソフトウエアであるiOS 26.1では、なおセルラーモードが不安定であることが分かった。この日午前、iPhone17でピングテストを実施したところ、最小値は53、最大値は679と大きく振れた。ネットワークが安定的であれば、グラフは最小値付近にとどまりながら連続する形を示す。カカオトークのメッセージ送受信時にも約2秒遅れる現象は続いた。
iPhone17は発売された9月以降、セルラー問題で購入者の不満が噴出したが、アップルは沈黙を貫いたとの批判を受けている。韓国のみならず海外でも、iPhone17は高価格に比べてネットワークが不安定で、メッセージ送信時や株式画面を見る際に致命的だとの評価が続いた。ITメディアのPhoneArenaが独自に実施したオンライン調査によると、回答したiPhone17ユーザーの約50%が通話不良をはじめとするセルラー問題を経験していると答えた。
PhoneArenaは「結局スマートフォンは通話とテキスト送信のために作られた製品だ」とし、「この機能が不安定なら、どれほど革新的な機能を搭載していても高価なカメラに過ぎない可能性がある」と批判した。