サムスン電子が2025年3四半期のグローバルDRAM市場で売上高ベースの首位を奪還したとの分析が出た。
19日、市場調査機関チャイナフラッシュマーケット(CFM)によると、サムスン電子の2025年3四半期DRAM売上高は前四半期比29.6%増の139億4,200万ドルを記録した。市場シェアは34.8%に拡大し、売上高ベースで首位を回復した。
CFMは「3四半期のサムスン電子の高帯域幅メモリー(HBM)のビット出荷量は前四半期比85%増加し、汎用DRAMの価格上昇の恩恵を受けて全体のDRAM売上が過去最高を更新した」と分析した。
同期間にSKハイニックスは137億9,000万ドルのDRAM売上を記録し、シェア34.4%で2位となった。
サムスン電子はHBMの実績不振で年初以降グローバルDRAM市場でSKハイニックスに首位を明け渡した。しかし最近のHBM事業の回復と全体のメモリー価格上昇に支えられ、トップの座を取り戻した。
3位のマイクロンは2025年3四半期(6〜8月)にDRAM売上89億8,400万ドルを記録し、市場シェアは22.4%だった。
2025年3四半期の全体DRAM市場規模は400億3,700万ドルで、前四半期比24.7%増加したと集計された。前年同期比では54%拡大した。
同期間のグローバルNAND市場は前四半期より16.8%増の184億2,200万ドルを記録した。前年同期比では3.1%減少した。
サムスン電子が53億6,600万ドルの売上を記録し、市場シェア1位(29.1%)となった。
続いてSKハイニックスが35億3,600万ドル(19.2%)、キオクシア20億4,600万ドル(16.5%)、ウエスタンデジタル23億800万ドル(12.5%)、マイクロン22億5,200万ドル(12.2%)の順となった。
2025年3四半期の全体メモリー市場規模は584億5,900万ドルで過去最大を記録した。
CFMは「人工知能(AI)が学習段階から推論段階へ移行し、メガクラウドサービス事業者の投資が続く中で、AIデータセンターのメモリー需要が急騰している」とし、「PC・スマートフォン・家電製品に使用されるDRAMとNAND(供給量)を相当部分で代替して価格急騰を招き、グローバルのメモリー市場規模を過去最大水準へ押し上げている」と分析した。
続けて「すべての応用分野でメモリー供給は依然として大きく不足しており、供給企業の在庫水準も継続的に減少しているため、DRAMとNANDの価格は全般的に上がっている」とし、「メモリー市場は4四半期に再び過去最高を記録する見通しだ」と展望した。