ネイバーが2025年7〜9月期(第3四半期)、人工知能(AI)効果に支えられ、四半期ベースで過去最大の営業利益と売上高を計上した。特に四半期ベースの売上高は初めて3兆ウォンを超えた。検索広告とネイバーショッピングにAIを接続した効果だと会社側は説明した。
ネイバーは第3四半期の売上高が3兆1381億ウォン、営業利益が5706億ウォンで、前年同期比でそれぞれ15.6%、8.6%増加したと5日に公示した。同期間の当期純利益は前年より38.6%増の7347億ウォンだった。
第3四半期の業績は証券街の予想を上回った。FnGuideによると、証券街のアナリストはネイバーが今年第3四半期に売上高3兆0426億ウォン、営業利益5676億ウォンを計上すると見込んでいた。いずれも前年同期比でそれぞれ12.04%、8.06%増の水準だ。アナリストは今年第3四半期の当期純利益を4856億ウォンと予想し、前年より6.5%減少すると見ていた。
事業部門別の売上高は、△サーチプラットフォーム(ディスプレーおよびバナー、検索広告)1兆0602億ウォン △コマース(ネイバーショッピング)9855億ウォン △フィンテック(ネイバーペイ)4331億ウォン △コンテンツ(ウェブトゥーン、スノー)5093億ウォン △エンタープライズ1500億ウォンである。
事業部門の中ではネイバーショッピングを包含するコマースが大きく成長した。ネイバープラスストア内の発見・探索に特化したパーソナライズ体験の高度化、N配送の拡大およびメンバーシップ特典の強化などに支えられ、コマース事業部門は前年同期比35.9%増の9855億ウォンの売上高を計上した。前四半期比では14.4%増の水準だ。特にスマートストアの取引額が前年同期比12.3%増加した。
フィンテックとコンテンツ事業も前年に比べて10%台の売上成長を示した。
フィンテックは前年同期比12.5%、前四半期比5.2%増の4331億ウォンの売上高を記録した。第3四半期のネイバーペイ決済額は、スマートストアの成長および外部エコシステムの継続的な拡大により、前々年同期比21.7%成長の222兆7000億ウォンを記録した。
ウェブトゥーン事業を包含するコンテンツは、ウェブトゥーンの成長とカメラアプリの有料購読者数の拡大などにより、前年同期比10%、前四半期比では7.4%増の5093億ウォンの売上を計上した。
売上高で最も大きな比重を占めるサーチプラットフォームは、AI広告ソリューション「エドブースト(ADVoost)」などAIを活用した広告効率の向上およびフィードサービスの拡大に支えられ、前年同期比6.3%、前四半期比2.3%増の1602億ウォンの売上を記録した。ネイバー全体のプラットフォーム広告は前年同期比10.5%、前四半期比3.5%成長した。質の高いユーザー生成コンテンツ(UGC)が増加し、AIパーソナライズ推薦が強化されたことにより、ホームフィードの日平均利用者数が1000万人を突破したと会社側は説明した。
エンタープライズ部門は、サービス型グラフィックス処理装置(GPUaaS)の新規売上発生とLINE WORKSの有料ID数増加などにより、前年同期比3.8%、前四半期比13.9%増の1500億ウォンの売上を記録した。
崔秀姸(チェ・スヨン)ネイバー代表は「『オン・サービスAI(On-Service AI)』という方向性の下、サービスと事業全般のAI基盤の高度化に集中した結果、ビジネス機会の拡大と収益創出につながる成果を確認できた」と述べ、「到来するAIエージェント環境に合わせ、より広い分野へAIの接続を拡大し、コア競争力を高めると同時に、グローバル展開のための将来成長動力の発掘にも力を尽くす」と語った。