イエメンのフーシ派が10日(現地時間)、首都サヌアで開かれた動員キャンペーンに参加し行進している。/聯合ニュース

イランのホルムズ海峡封鎖に続き、イラン寄りのフーシ派反政府勢力が紅海の関門であるバブ・アル・マンデブ海峡の要衝まで掌握した。米国はホルムズ海峡でイランと対峙する状況のなか、紅海航路まで防衛しなければならない立場になった。ホルムズを避けて紅海へ原油輸出ルートを切り替えたサウジアラビアも再び輸送路が脅かされることになった。

11日(現地時間)ロイター通信とウォール・ストリート・ジャーナル(WESJ)などの海外メディアによると、フーシ派はイエメン西部の港湾都市モカを占領したのに続き、バブ・アル・マンデブ海峡の要衝であるペリム島を掌握した。

マユン島とも呼ばれるペリム島は、アフリカ大陸とイエメンの間のバブ・アル・マンデブ海峡の真ん中に位置する火山島である。島が海峡を2つの航路に分けており、ここを掌握すれば紅海に出入りする船舶を監視・威嚇しやすくなる。

フーシ派はすでに紅海沿岸に武装要員と軍用車両を配備している。ここにペリム島まで確保し、長距離ミサイルとドローンに加え、海峡により近い地点から船舶を脅かすことができる位置を占めた。

フーシ派の進撃は、米国の対イラン作戦にも新たな負担となっている。米国は2026年7月にイランとの終戦覚書(MOU)が破棄された後、ホルムズ海峡一帯でイラン空爆を再び強化すると同時に、海峡南側で米軍が護衛を担う非公開の安全航路を運用してきた。

しかし、アラビア半島東側のホルムズに続き、西側のバブ・アル・マンデブまで脅かされれば、米軍は事実上2つの核心海上輸送路の安全を同時に管理しなければならない。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は「フーシ派の勢力拡大は、米国の対イラン攻勢を複雑にする」とし、「バブ・アル・マンデブ海峡の掌握は、イランの同盟がホルムズ海峡に続いてもう一つの主要な海上要衝を脅かし得る能力を付与する」と述べた。

さらに「米軍がホルムズ海峡でイランの統制権を打破しようと奮闘する状況で、紅海の船舶運航まで保護すべきだという圧力が加重されるだろう」とした。

こうした状況でも米国は当面、イエメンに新たな戦線を開くことには線を引いている。ムハンマド・ビン・サルマン・サウジ皇太子は10日、トランプ大統領に2度電話し、フーシ派に対する米軍の直接空爆を要請したが、拒否されたと伝えられた。

米インターネット媒体アクシオスによると、米国はサウジに対し、フーシ派関連情報や攻撃目標資料などの非物理的支援を提供する一方、直接的な軍事介入はしないことにした。米軍の能力をイランとホルムズ海峡に集中し、追加の戦線が開くことを避けようとする意図とみられる。

一方、バブ・アル・マンデブの緊張が高まり、国際的な原油供給への懸念も拡大している。中東最大の石油輸出国であるサウジは、イランが域内の中核原油輸送路であるホルムズ海峡を封鎖すると、アラビア半島を横断する送油管を通じて紅海から原油を輸出してきたが、フーシ派の攻勢でこの迂回路まで脅かされることになった。

ただしフーシ派側は、国際船舶の自由な航行を阻む意図はないと主張している。フーシ派政治局委員ハーゼム・アルアサドは同日、アラブ系メディアのアルアラビー・アルジャディードに対し、紅海とバブ・アル・マンデブ海峡の国際貿易と航行は安全に維持されており、国際社会が懸念する理由はないと明らかにした。

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