ドナルド・トランプ米国行政府がラウル・カストロ前キューバ国家評議会議長の孫であるフィデル・エルネスト・カストロ・カリス(31)を制裁名簿に追加するなど、キューバに対する圧力水位を引き上げている。
3日(現地時間)AP通信などによると、トランプ行政府はフィデル・エルネスト・カストロ・カリスとバンコ・エステリオール・デ・クーバ、キューバ政権の利益のために天然・エネルギー資源を利用する団体4カ所を制裁対象に載せた。
フィデル・エルネスト・カストロ・カリスはキューバ政界で格別な役割を担っていない人物で、両親はすでに米国の制裁対象に挙がっている。父アレハンドロ・カストロ・エスピンはラウル・カストロの一人息子で、バラク・オバマ行政府時代の2015年に米国とキューバの国交正常化過程で両国間の秘密交渉に核心的な役割を果たした。
マルコ・ルビオ米国務長官はX(旧ツイッター)に「キューバ共産政権の支配階層は、一般国民が飢える失敗国家を支配しながら、制裁回避と違法な手法で富を蓄積している」と述べ、カストロ一族を批判した。
バンコ・エステリオール・デ・クーバは国際取引と貿易金融、企業金融などを主に扱う銀行である。このほかにも、キューバの電力インフラ機器輸入業者アバフェトをはじめとするエネルギー関連企業2社とニッケル鉱山会社2社が制裁対象に含まれた。
トランプ行政府は年初からキューバ向けの石油供給を遮断するなどエネルギー部門への圧力を強化してきた。これによりキューバの経済・エネルギー危機が悪化するなか、今回の追加制裁でエネルギー難が一段と深刻化するとの見方が出ている。
米国の措置について、エウヘニオ・マルティネス・エンリケス駐メキシコ・キューバ大使は「米国がキューバ国民を消耗させて屈服させようとしている」と批判した。