ネパールの大洪水で韓国人9人が行方不明となってから1週間が経過するなか、韓国政府が44人規模の海外緊急救護隊を現地に投入した。救助犬とドローン、熱画像・音響探知装備などを総動員して行方不明者の捜索に乗り出す。
韓国海外緊急救護隊(KDRT)は2日(現地時間)午前6時27分に軍輸送機でネパールの首都カトマンズに到着した。外交部3人、韓国国際協力団(KOICA)4人、消防庁37人の計44人で構成した。
救護隊はネパール当局と協力し、韓国人9人が行方不明となった地域を中心に捜索・救助活動を行う。当初計画より1日前倒しで中北部バグマティ州ヌワコット地域のバタル宿営地に移動し、現場投入の準備を進める。活動期間は約10日間の予定だが、現場状況により延長される可能性がある。
救護隊は救助犬5頭と高解像度撮影ドローン、埋没者音響・映像探知機、熱画像探知機などを持ち込んだ。既に現地に派遣された20人規模の合同迅速対応チームにも合流し、捜索範囲を広げる予定である。
韓国人9人は先月26日に大規模な洪水が発生した後、連絡が途絶えた。勤務先はネパール中北部のアッパートリスリ(UT)-1水力発電所である。迅速対応チームはこれまでネパール軍と共にヘリやドローン、徒歩での捜索を行ってきたが、まだ目に見える成果は出ていない。
韓国南東発電と斗山エナビリティもヘリやドローン、捜索犬などを投入し、発電所一帯を捜索している。外交部は行方不明者の携帯電話の位置情報を確保するため、ネパール側と協議している。
現地では水力発電所のトンネルに孤立したと推定される行方不明者を捜す作業も続いている。ネパール災害管理庁は複数の発電所で少なくとも639人が行方不明または孤立していると把握している。救助隊はトンネルを塞いだ岩や泥、土砂を取り除き、進入を試みている。
しかし既にトンネル内に大量の泥と残骸が堆積しているうえ、掘削過程で水が流入するなど、捜索は難航している。ネパール当局によると1日には一部の発電所トンネルで遺体3体が発見されたという。
ネパール全体では今回の洪水で少なくとも1114人が死亡し、3916人が行方不明となったと集計された。中国でも16人が死亡し546人が行方不明となり、全体の死者は1130人、行方不明者は4462人に達する。