米国とイランが約1カ月ぶりに武力衝突を再開し、ニューヨーク株式市場の主要3指数が31日(現地時間)そろって下落した。
この日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均は前日比374.09ポイント(0.70%)安の5万3185.90で取引を終えた。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500指数は25.62ポイント(0.33%)安の7686.14、ナスダック総合指数は31.53ポイント(0.12%)安の2万6370.89でそれぞれ引けた。
中東地域の緊張が再び高まり、投資心理が萎縮した。米国は前日、ホルムズ海峡のイラン・ララク島を空爆し、イランイスラム革命防衛隊(IRGC)の機雷敷設用ロケット発射台2基を爆撃した。イランも即座に反撃に出て、ヨルダンとアラブ首長国連邦(UAE)内の米軍基地を狙い、ミサイルとドローン攻撃を加えた。
フォックスニュースによると、ドナルド・トランプ米国大統領はこの日、米軍基地を攻撃したイランに向けて「強力に打撃する」として大規模な報復を予告した。
ケビン・ウォッシュ米連邦準備制度(Fed・FRB)議長のタカ派(金融引き締め志向)発言も株式市場の重荷となった。ウォッシュ議長は28日のジャクソンホール経済政策シンポジウム(ジャクソンホール・ミーティング)で「我々は基調インフレが明確かつ十分に速いペースで目標に向かって動いているという確信を持たなければならない」と述べ、物価上昇率の鈍化が十分でない場合は利上げに踏み切る可能性を示唆した。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)フェドウオッチによると、フェデラル・ファンド金利(FFR)先物市場は、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で現行の年3.50〜3.75%の政策金利が3.75〜4.00%へ0.25%ポイント引き上げられる可能性を66.4%と織り込んでいる。
国際原油価格も中東地域の緊張が再び高まるなかで大幅に上昇した。10月渡しのウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は前日比2.36ドル(2.83%)高の1バレル=85.76ドルで取引を終えた。ブレント原油は前日比2.39ドル(2.71%)高の1バレル=90.49ドルで引けた。