ヒマラヤの山崩れで大規模な人的被害が発生したネパールと国境を接する中国チベット一帯で3日間の降雨が予報され、堰塞湖(山崩れなどで河川がせき止められてできた湖)によるリスクが高まる懸念が出ている。

ネパールの大洪水で道路が損傷したチベット・ジルン一帯で、作業員が復旧作業に当たっている。/AFP通信

31日、中国国営の中国中央(CC)TVによると、中国気象局はチベット・ルカゼ市ジロンで3日間に累計10〜35mmの雨が降ると予報した。気象局は雨によりジロン県からジロン通商口に至る区間などで路面が滑りやすくなる可能性があるとして、救助車両に安全運行を呼びかけた。

また「持続的な降雨で河川・湖の水位が上がり、堰塞湖のリスクもある程度増大し得る」とし、「雨が救助作業と交通に及ぼす影響に引き続き留意する必要がある」と述べた。

報道によると、中国自然資源部は氷河崩落地点と堰塞湖、水路周辺などで集中的にリスク要因の調査を進めている。調査の結果、地質災害の潜在的リスク地点が60カ所余り見つかり、初期判断ではこのうち8カ所が高リスク状態に分類された。

中国側の発表によると、今回の災害は26日、ネパール領土内の標高約5200m地点で氷河と岩石が崩れて土石流を形成し発生した。土石流は6〜7分で約22kmを押し流しながら下り、中国チベット・ルカゼ市ジロンまで襲った。

ネパール災害管理庁によると、この日午前時点でネパール国内の死者は少なくとも903人、行方不明者は4247人と集計された。中国チベットでは29日午後時点で16人が死亡し、546人が行方不明となっている。

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