ネパールの大洪水の救助現場で氷河崩壊に伴う二次災害への懸念が高まり、捜索作業が制約を受けた。
28日、ロイターやAFPなど主要海外メディアを総合すると、ネパール警察はこの日、中国チベット自治区側で追加のダム崩壊の兆候を確認し、現場の救助要員に緊急避難命令を出した。警察当局は「救助と救護活動に投入されたすべての治安要員と救助隊員などは警戒を緩めず、直ちに安全な場所へ避難してほしい」と警告した。この警告直後、ネパール北部バグマティ州ラスワ地域で進められていたヘリによる救助作戦などネパール地域の救助作業は約1時間30分にわたり全面的に中断した。
今回の二次崩壊リスクは、先の惨事の原因として指摘された不安定な氷河と斜面地形のためと分析される。地すべりの残骸が川をせき止めて形成された「アースダム湖(堰止湖)」が26日に国境の両側で生じて以降、3日間にわたり水位が継続的に上昇し、いつ決壊してもおかしくない時限爆弾になったと専門家は評価した。中国当局は3日以内に300万㎥に達する莫大な水が湖へ流入すると予測した。現地の気象条件も悪化し、追加の降雨予報まで出て崩壊リスクを高めている。
避難命令が出たラスワ地域は、中国国境のジロン通商口と接する物流の要衝だ。この地域は前日に発生した大洪水で多層建物が丸ごと泥に埋まり、橋が数十本も切断されるなど被害が集中した。陸路の崩壊で作業をヘリのみに依存せざるを得ない状況で捜索中断事態まで生じ、1200人を超える行方不明者の生存可能性は一段と低くなっている。険しい山岳地形の特性上、日没後は救助が事実上不可能で、限られた時間すら空費しているのが実情だ。
ロイターは、救助作業の中断指示が出るや、地すべり崩壊を懸念した村の住民が競って丘の上など高地へ身を避ける姿が各所で目撃されたと報じた。救助当局は衛星写真などを活用してチベットのダムとアースダム湖の水位変化をリアルタイムで監視し、捜索再開の時期を見極めているとされる。