ドナルド・トランプ米国大統領がカナダと国境を接する大湖の名称を米国式に変更すると脅した。通商交渉の決裂以降、米国とカナダが大規模な報復関税を応酬する中で、国境の地名まで問題視して相手を屈服させようとするトランプ政権特有の強硬基調が鮮明になったとの評価が支配的である。

25日(現地時間)、トランプ大統領はこの日ソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に投稿し、両国の国境の役割を果たすオンタリオ湖に言及して地名変更を示唆した。トランプ大統領は「われわれはオンタリオ州とはもはや多くのビジネスをしないと思う」とし、「米国はオンタリオ湖の名称をアメリカ湖に変更する案を真剣に検討している」と述べた。既存の湖名に赤い×印を付け、新しい名称を書き込んだ地図も併せて公開した。オンタリオ湖は北米五大湖の一つでニューヨーク州と接しており、米国内の十数州が輸出を依存する中核的な経済回廊である。

続けてトランプ大統領は「カナダは数十年にわたり米国を搾取し、数多くの優れた米国企業を破産に追い込んだ」とし、「多くの国と取引してきたが、断然最も扱いづらく不合理な国だ」と批判した。さらに過去10年間に米国が年平均600億ドルの損失を被ったと強い不満を示した。続けて「カナダは米国所属の州ではなく、もはやそのような特権を享受できないだろう」と警告した。

米国政府は23日、200億ドル規模のカナダ産輸入品に50%の追加関税を課し、貿易の全面戦争に打って出た。カナダも即座に強硬対応に乗り出した。この日カナダ当局は翌月8日から鉄鋼とアルミニウム、オートバイなどを含む200億ドル規模の米国産製品に最大50%の報復関税を課すと発表した。マーク・カーニー加首相は「カナダが米国の子会社に転落するような交渉姿勢は決して受け入れられない」とし、「米国が正しい姿勢を示すときにのみ対話を再開する」と言い切った。

トランプ大統領はカナダの内政問題にまで踏み込み、荒い攻勢を続けている。前日、カーニー首相は米国側が交渉の場でカナダが推進中のフランス語保護政策を弱めようとしたと批判した。するとこの日トランプ大統領は「自分はカナダ人がフランス語を使うことを決して妨げない」と反論した。続けてトランプ大統領はカーニー首相に向け、「ケベック住民の間で完全に失った政治的支持を取り戻そうとしてでっち上げた嘘だ」と切り捨てた。

ドミニク・ルブラン加通商相はこの日CNBCに出演し、「米国政権が毎日投稿するソーシャルメディアの書き込みにいちいち対応しないことを数カ月前に決めた」と短く答えた。

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