ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領。/EPA通信

ボロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領が戦時選挙を実施すべきだとの要求を一蹴した。

23日(現地時間)のAFPとロイターによると、ゼレンスキー大統領はウクライナ独立記念日35周年を2日後に控えた前日、記者懇談会で「このような戦争状況での選挙は甚大なリスクを招き得る。今すぐ選挙を実施すればウクライナを分断させる津波になるだろう」と述べ、このような内容を明らかにした。

さらにゼレンスキー大統領は「もし我々が国を破壊したいのなら、戦時選挙を行う方向に進むこともできるだろう」と語った。

これは18日、ミハイロ・フェドロウ前国防相が打ち出した戦時選挙要求を公然と反駁したものとみられる。当時YouTube映像でフェドロウ前長官は「民主主義がロシアに人質に取られてはならない」とし「長期戦の状況でもウクライナが完全な民主的手続きを再開できるよう、合法的で安全かつ現実的な方策を見いだすべきだ」と述べた。

先月、フェドロウ前長官は突如解任された。無人航空機(UAV・ドローン)を前面に据えた戦争戦略を成功裏に主導してきた人物と評価されていたため、解任決定はゼレンスキー大統領に向けた世論の強い逆風につながった。

選挙問題はゼレンスキー大統領の正統性を脅かす事案である。2019年5月の大統領選で勝利して就任したゼレンスキー大統領は2024年5月に5年の任期が終了していたはずだった。だが2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降に発令された戒厳令を理由に選挙を見送り、引き続き在任中である。

このような中、今月初めに発表されたウクライナ社会研究センター(Socis)の世論調査で、ゼレンスキー大統領の政治的ライバルであるヴァレリー・ザルジニー駐英国大使が信頼度1位となった。続いてフェドロウ前長官が2位に入った。一方、ゼレンスキー大統領は6位にとどまった。

ゼレンスキー大統領はこの日、自身に反旗を翻したフェドロウ前長官に向け、「彼は自ら誤った方向へ進んでいるか、誰かに押されている」と不満を示した。続けて、フェドロウ前長官の更迭に反対する大規模デモが起きた状況について「軍人に対する無礼な態度だ」と指摘しつつ、「いつからマーケティングが命を捧げる人々より重要になったのか」と反問した。

また、スペースXのスターリンク衛星通信網をロシア領内での作戦に活用する方策をめぐり、フェドロウ前長官との確執が表面化したことを示唆する発言も残した。年初、フェドロウ前長官はスペースXオーナーのイーロン・マスクからロシア国内でスターリンクを活用してもよいとの許可を得ており、ドナルド・トランプ米国大統領の最終承認さえ得ればよいと報告したという。しかしゼレンスキー大統領はこの案件を共有したところ、トランプ大統領から「マスクはロシア領内でのスターリンク使用を拒否した。あなた(ゼレンスキー大統領)は私を欺いた」という反応があり、ホワイトハウスとの関係に悪影響を及ぼしたと主張した。

最後にゼレンスキー大統領は、黒海を通過する農産物輸送船に対する攻撃をやめるようロシアに停戦を提案したが、ロシアは自国エネルギー基盤施設への空爆禁止の保証を求め、これを拒否したと伝えた。あわせて、今年上半期のウクライナの国防費支出が想定より増え、270億ドル(ウォン換算で約37兆4200億ウォン)が追加で必要だと訴えた。

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