英国王室と対立して米国へ渡っていたハリー王子とメーガン・マークル夫妻が、6年ぶりに2人の子どもとともに英国へ戻る。王室公務に復帰するわけではないが、がん闘病中のチャールズ3世国王との関係が最近回復したことが帰還の決定に影響したとみられる。
20日(現地時間)、ニューヨーク・タイムズ(NYT)、BBCなどの海外メディアによると、ハリー王子夫妻は息子のアーチー(7)、娘のリリベット(5)とともに米国での生活を整理し、英国へ移住する予定である。2人の子どもは9月から英国の学校に通えるよう入学手続きを終えたと伝えられた。
ただし夫妻がいつ英国へ移動し、どこで生活するかは明らかになっていない。王室公務を行わない以上、王室所有の住居に入居する可能性は小さいとみられる。
◇ がん闘病のチャールズ国王と関係回復の可能性…ハリー王子「家族と和解したい」
ハリー王子夫妻の帰還の背景は明確には公表されていない。ただしチャールズ国王が2024年初めにがんと診断されて以降、ハリー王子が家族との和解を試みてきた点が主要な背景として取り沙汰されている。
ハリー王子は昨年のBBCインタビューで「家族と和解したい」と述べ、「人生は大切だ。父にどれだけ時間が残されているか分からない」と語った。
その後、ハリー王子とチャールズ国王の関係には変化が表れた。2人は昨年9月、ロンドンにある国王の居所でお茶を飲んだ。先月にはハリー王子とメーガンが子どもたちを連れてチャールズ国王、カミラ王妃に会った。チャールズ国王は16日、ハリー王子一家の英国移住計画の伝達を受けたとされる。
先にハリー王子とメーガンは2018年に結婚した。成功した経歴を築いた混血の米国人俳優であるメーガンが英国王室に合流したことで、当時2人の結婚は保守的な王室に新時代が開かれたことを示す出来事だと評価された。
しかし結婚後、英国のタブロイド紙がメーガンを狙った敵対的な報道を相次いで流した。ハリー王子は、メーガンのメンタルヘルスが悪化したにもかかわらず王室が公に保護や支持を行わず、そのため家族間の関係がこじれたと主張した。2人は2020年1月、王室の上級構成員の役割を退き、英国と米国を行き来して暮らすと発表した。
王室を離れた後もハリー王子夫妻と王室の葛藤は続いた。メーガンは2021年3月、放送人オプラ・ウィンフリーとのインタビューで、王室関係者が生まれていない子どもの肌の色の暗さを心配したと暴露した。英国を離れる前には、極端な選択を考えるほど精神的に苦しかったとも語った。
◇ 王室と距離を望んだが…独自事業の成果はまちまち
英国へ戻ってもハリー王子とメーガンは王室公務を再び担わず、独立した活動を続けるとされる。ただし夫妻が進めた事業のうち、王室と無関係なコンテンツは相対的に明確な成果を出せなかった。
2人は王室を離れるにあたり経済的独立を宣言し、米国でメディア・生活用品事業を進めた。しかし興行に成功した代表作は、王室生活と家族間の葛藤を扱ったNetflixドキュメンタリー『ハリーとメーガン』とハリー王子の回顧録『スペア』であった。
メーガンのSpotifyポッドキャスト『アーキタイプス』は1シーズンで終了し、Netflixの料理番組もシーズン3の制作が頓挫した。生活用品ブランド『アズ・エバー』も大規模な在庫が残ったとの報道が出て、事業低迷説に包まれた。メーガン側は多数の製品が迅速に売り切れたと釈明した。