人工知能(AI)チャットボットのChatGPTに殺害計画を打ち明けた米国の男性が、OpenAIの通報で逮捕された。
米国フロリダ州に居住し大手投資銀行で金融アナリストとして働いていたダレン・ジョウ(25)が、3月にChatGPTとの対話で別れた元交際相手を殺害する計画を詳細に明かし、最終的に警察に逮捕されたと、情報技術(IT)専門メディアのフューチャリズムと現地紙のパームビーチポストが14日(現地時間)に報じた。
ジョウはChatGPTに「今月末までにあの女を殺す」とし、「自分のものにできないなら誰のものにもさせない」などのメッセージを入力した。
ジョウはChatGPTに接続し、6カ月間交際していた相手との別れについて語った。また犯行対象である元交際相手の趣味やよく行く場所を記録し、別の男性への嫉妬心、相手と復縁したいという願望を打ち明けた。
捜査当局は、この男性が「元交際相手が通うジムの駐車場で花を持って待ち、拒絶されたら銃で殺害して自殺する」とChatGPTに言及するなど、単なる感情の吐露を超え、具体的な犯行計画を立てる段階に発展したと説明した。
ジョウは小銃と拳銃、散弾銃などを購入し、その写真を元交際相手に送ったとChatGPTに誇示する場面もあった。
OpenAIはジョウの有害な対話パターンを感知し、対話履歴を米連邦捜査局(FBI)に通報した。
ジョウは逮捕直後に保釈金10万ドルを納付して釈放されたが、勤務していた投資銀行を解雇された。
その後の裁判で有罪を認めたものの、量刑交渉により判決が猶予され、保護観察8年と電子足輪2年の装着処分を受けた。
OpenAIは先に、カナダのブリティッシュコロンビア(BC)州で起きた銃乱射事件の犯人が、犯行の数カ月前からChatGPTに具体的な犯行シナリオを繰り返し言及していた事実を把握しながらも、これを関係当局に通報しなかったとして論争を招いた経緯がある。
これを受け、銃乱射の被害者遺族はOpenAIを相手取り損害賠償訴訟を提起し、BC州政府も法的代理人を選任するなど法的対応を予告している。