ドナルド・トランプ米国大統領は9日(現地時間)、イラン問題について「われわれはロウキーで対応している(We are low keying it)」とし、「まるでチェスゲームのようだ」と明らかにした。ロウキーは節度があり慎重な姿勢を意味する。

ドナルド・トランプ米大統領。/聯合ニュース

この日、米オンラインメディアのアクシオスによると、トランプ大統領は同メディアとの通話でこのように述べ、「われわれは彼らと部分的に交渉(semi-negotiating)しているにすぎない」と語った。

トランプ大統領はまた、「われわれは莫大なインフレに苦しみ資金がないイランの状況を見守っているだけだ」とし、イランが経済的に「非常に厳しい状況」に置かれていると述べた。

あわせて、イランが軍人に支給する資金がなく、米国の対イラン海上封鎖がイラン政権の経済危機をさらに悪化させたと主張した。

トランプ大統領は、原油価格が1バレル当たり75ドルをやや上回る水準に下落し、米国の消費者が戦争による負担をあまり感じていないとも述べたことが分かった。

トランプ大統領はイランとの交渉について「うまく解決するだろう」とし、「常にうまく解決してきた。これはまるでチェスゲームだ」と語った。

トランプ大統領はこの日の通話で、イランに対する米国の新たな軍事的脅威には言及しなかった。

また、イランがオマーンとのホルムズ海峡再開放合意の発表を先送りしていることについても、怒りや挫折感を示さなかったとアクシオスは伝えた。

アクシオスは「イランが引き続き米国の要求を拒否しているにもかかわらず、トランプ大統領は新たな軍事攻撃を指示するより、イランへの経済的圧力を強化する用意があることを示唆した」と報じた。

先にトランプ大統領は1日夜、中東諸国の要請でイランに対する大規模な攻撃を取り消したと発表し、ホルムズ再開放に向けた迅速な合意を促した経緯がある。

その後、ホルムズ海峡再開放をめぐるイランとオマーンの交渉が合意に近づいたとの見方が出たが、最近イランが米国に向けて新たな条件を提示し、交渉妥結の可否は再び不透明になった。

イラン最高国家安全保障会議(SNSC)のモハンマド・バーゲル・ゾルガドル事務総長は前日、ホルムズ海峡再開放の条件として、米国の対イラン海上封鎖の解除とイラン周辺地域からの兵力撤収、戦争被害の賠償など6つの要求事項を盛り込んだ声明を発表した。先に米国とイランが合意した終戦了解覚書(MOU)より一段と強硬な主張である。

アッバス・アラグチ外相はこの日、テヘランで記者団に会い、仲介国が交渉の土台を整えようと努力しているとしながらも、「米国がMOU違反行為をやめ、違反事項について賠償するまで、交渉が再開される可能性はない」と述べた。

トランプ大統領のこの日の発言は、イランの強硬な追加要求にもかかわらず、ひとまず交渉の余地を開いたまま当面は情勢を見守る考えを示したものと受け止められる。

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