人工知能(AI)競争がデータセンター建設競争へと拡大し、水の確保がビッグテック企業の最優先課題として浮上している。大規模サーバーを冷却するための冷却用水の確保と環境問題が事業推進の核心争点になったためである.
グーグルがインドで推進中の150億ドル(ハンファ約21兆3000億ウォン)規模のAIデータセンター事業も、水不足と環境に関する論争に直面し、公益訴訟にまで発展して試練の場に上がった。AIインフラ競争が激しくなるほど、電力だけでなく水の確保と地域社会の受容可否も事業の成否を左右する変数として浮上している.
6日(現地時間)ロイター通信によると、グーグルはインド南部アンドラプラデシュ州ビサカパトナム(Visakhapatnam)にデータセンターハブを建設している。これはグーグルの過去最大規模のインド投資事業で、インドのアダニ(Adani)グループとともに推進中である。この事業が完了すれば、この地域では最大18万8000人の雇用が創出される見通しだ.
しかし事業が本格的に進むにつれ、地域の環境団体と住民の反発は強まっている。環境団体は、データセンターが地域の水不足事態を深刻化させるだけでなく、近隣の野生動物保護区にも影響を及ぼし得ると主張する。最近、ビサカパトナムの住民と子どもたちは「We cannot drink DATA(私たちはデータを飲めない)」と記したプラカードを掲げてデモを行った。住民団体は追加の集会と住民向け広報活動も計画しているとされる.
非営利団体グリーン・ビサカ(Green Visakha)の設立者ラジャ・モハン・ロイは、現在ビサカパトナムの1日当たりの給水量は約4億1000万リットル(ℓ)である一方、必要量は4億8000万ℓに達し、すでに給水制限が実施されていると説明した。ラジャ・モハン・ロイは「開発が住民の生計を犠牲にしてまで推進されてはならない」と指摘した.
とりわけデータセンター工事現場は、ヒョウやセンザンコウなどが生息するカンバラコンダ(Kambalakonda)野生動物保護区から約860m離れている。環境団体は大規模工事と騒音が保護区の生態系に影響を与え得ると懸念する.
こうした反対の動きは法廷に持ち込まれた。市民団体ジャル・ビラダリ(Jal Biradari)は、データセンターが近隣の貯水池の給水に負担を与え得るとして、アンドラプラデシュ高等裁判所に公益訴訟を提起した。裁判所は4日、州政府に関連疑惑に対する説明を求めた。次回審理は24日に開かれる予定だ.
ヒューマン・ライツ・フォーラム(Human Rights Forum)も環境裁判所に事業中断を求める訴訟3件を提起した。これらは、州政府が農村の飲料水供給体系から水を引くことによる影響を十分に評価しないまま事業を承認したと主張した.
これに対しグーグルは、すべての事業がインドの法規に従って推進されており、地域の水資源保護のため空冷式(air cooling)冷却システムを導入する計画だと明らかにした。また、防音・騒音低減設備を適用し、野生動物保護区に与える影響を最小化すると説明した.
アンドラプラデシュ州政府は、環境団体の主張は事実と異なるか、誤解を招くおそれがあると反論しつつも、「正当な問題提起が確認される場合は事実関係を説明し、適切に補完する」と述べた。また、農村や居住地域の用水をデータセンターに使用せず、近隣の貯水池の水も活用しないと強調した.
今回の論争はインドだけの問題ではない。ロイター通信によると、米国でも先月、データセンターの電力・用水使用などを問題視する反対デモが42州で142件行われた。業界では、AIデータセンターの大規模サーバーを冷却するには莫大な電力と用水を要することから、これは必ず解決すべき課題だと見ている。AIインフラ投資が世界的に拡大するなか、データセンター競争の核心課題も単なる用地確保や電力供給を超え、安定的な用水確保と環境・地域社会の受容力にまで広がる様相だ.