テグのチュング・タルソン公園で、57歳のアジアゾウの雌コスニが冷たいスイカを食べて猛暑をしのいでいる。記事内容とは無関係。/News1

東アフリカのケニアにある野生動物保護区で、猛毒物質であるサイアン化物(cyanide)、いわゆる青酸カリ成分が付着したトマトを食べたと推定されるゾウ15頭が集団死する痛ましい事態が起きた。

29日(現地時間)にAP通信など海外メディアが報じたところによると、ケニア野生保護庁(KWS)は最近死亡したゾウの死体を精密分析した結果、このような毒物反応が確認されたと明らかにした。

エルストゥス・カンガケニア野生保護庁長は「実験室での調査の結果、体内から致命的なサイアン化物成分が検出された」と述べ、「この化合物はごく少量でも致命傷を与え、特にゾウに非常に危険だ」と語った。

続けて、該当区域は野生動物だけでなく地域住民がウシやヤギなど家畜を飼う放牧地としても使われているため、毒性物質の汚染が生態系全体に広がり、より大きな災厄を招きかねないと重ねて警告した。

サイアン化物は炭素と窒素が三重結合(-C≡N)したシアノ基を含むサイアン化カリウム(KCN)、サイアン化ナトリウム(NaCN)、サイアン化カルシウム(Ca(CN)₂)、シアン化水素(HCN)などをひとまとめに指す用語である。このうちサイアン化カリウムは日本式用語である「青酸カリ」として広く知られている。

6月24日からの1カ月間に、タンザニアと接する国境地帯であるアンボセリ国立公園周辺のキマナ保護区とクク牧場一帯でゾウの死体が相次いで発見された。キリマンジャロ山の裾野に位置するこの地域は、多数の野生動物が行き交う通り道である。

死亡した動物のうち10頭は体の一部が麻痺して満足に立つこともできないまま1、2日で息絶え、残る5頭は死体がすでに激しく腐敗していたか、他の捕食者に食いちぎられており、正確な原因の特定が難しかった。被害を受けた群れのうち成長したオスはわずか1頭にとどまり、残りはすべてメスか幼い子どもだった。

野生保護庁は今回の毒物汚染が誰の仕業か、あるいは故意性があったのかについて、いまだ慎重な姿勢を取っている。ただし、この地域では以前から農作物を荒らすゾウを追い払うために農民がわざと毒を塗った食べ物を置いたり、象牙を狙う密猟者が毒物を悪用した事例がしばしばあった。過去に殺虫剤などとして広く使われたサイアン化物は、現在は使用が全面的に禁止されている。

環境団体の調査によると、この一帯には現在2000頭を超えるゾウが生息しており、追加被害を防ぐ対策の策定が急務の状況である。

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