28日午後4時27分に日本の熊本県を襲ったマグニチュード7.1の地震で震源各地で被害が発生するなか、29日(現地時間)未明まで大型ショッピングモールのイオンモールと製紙工場で夜通しの救助作業が続いた。熊本県はイオンモール熊本で20代とみられる女性2人が死亡したと29日に発表した。
NHKは29日0時48分、熊本県の集計を引用し、八代市の日本製紙工場で煙突が倒壊して11人が瓦礫の下敷きになったと伝えた。このうち2人は心肺停止の状態で発見された。熊本県災害対策本部は29日午前4時までに嘉島町のイオンモール熊本で8人を救出し、このうち女性2人が死亡し1人が心肺停止状態だと明らかにした。日本政府は統合的な人的被害の集計をまだ示していない。
イオンモール熊本では爆発で崩落した2階部分の瓦礫を取り除く作業が一晩中続いた。上益城消防本部は28日午後9時21分に4人を救出して3人を病院へ搬送し、全員意識があると述べた。救出人数は29日午前4時までに8人へ増えた。イオンはモールを運営する企業として、爆発前にガス漏れがあるとの報告を受けていたとNHKに伝えた。現在、具体的な爆発原因は警察と消防が調査中である。
日本製紙八代工場では地震で煙突が折れ、隣接建物を覆って被害が拡大した。熊本県警は崩れた瓦礫の下で複数の被害者を確認したと明らかにした。これらの生存可否は分かっていない。消防庁は28日午後10時33分、埋没者を約8人と把握した後、11人へと再集計した。
震度7が観測された地域では住宅の倒壊が相次いだ。地震の絶対的な強さを意味する「マグニチュード」と異なり、震度は日本気象庁が当該地域で感じられる揺れを数値化した段階である。今回の地震のように最高段階の7は、自力で動いたり立っていることが困難な水準だ。耐震性に弱い建物は倒壊する可能性がある。日本で震度7が観測されたのは2024年1月の能登半島地震以来で今回が初めてである。
氷川町で家屋5〜6棟が倒壊した。熊本県警の捜査関係者は八代市の倒壊現場で1人が死亡したと28日に述べた。宇城市では倒壊した住宅に1人が挟まれ、夜遅くまで救助作業が続いた。熊本市災害対策本部は、地域を象徴する観光地である熊本城の石垣が27カ所で崩れたと発表した。
被害は地域の医療基盤施設といったインフラへ急速に波及している。厚生労働省は熊本県の医療機関45カ所で断水と停電、医療ガス供給障害が発生したと集計した。人工透析施設11カ所と薬局22カ所も被害を報告した。八代市の熊本総合病院は停電と断水により救急搬送の問い合わせに全て対応できないと明らかにした。熊本県は九州各県に災害派遣医療チーム(DMAT)の派遣を要請した。
国土交通省によると、今回の地震で熊本県の17市町では約14万戸が断水被害を受けた。九州電力送配電は28日午後5時45分時点で約4万8000戸が停電したと明らかにした。KDDIとNTTドコモは基地局の停電や伝送路障害で携帯電話サービスが途絶えた地域があると発表した。熊本県には29日、最高気温34度の予報とともに熱中症警戒アラートが出された。
上水道、電気、移動通信に続き交通手段も麻痺した。JR九州は28日午後11時30分、九州新幹線が29日の初発から設備点検を理由に全区間で運休すると明らかにした。九州自動車道と南九州自動車道、九州中央自動車道の一部区間は通行が禁止された。熊本空港は滑走路を閉鎖した。
日本政府は陸上自衛隊3600人を投入して救助と復旧に乗り出した。防衛省は北熊本駐屯地を一時避難所として開放した。日本気象庁は震度7が観測された後、28日午後10時50分まで余震が100回に達したと集計した。揺れが大きかった地域では1週間ほど同規模の地震が再び起きうるとの警告も付け加えた。日本気象庁は28日、今後2〜3日間は注意してほしいと呼びかけたとAPが伝えた。