日本銀行(BOJ)が31日(現地時間)に政策金利を決定するなか、円安と国際原油価格の上昇が重なり、予想より早く追加利上げに踏み切るとの見方が強まっている。

高市早苗日本首相。/聯合ニュース

日本の中央銀行(BOJ)は30〜31日に金融政策決定会合を開く。先月には政策金利を約30年ぶりに最も高い年1%へ引き上げた。

日本経済新聞(日経)など現地メディアによると、市場では日本銀行が今回の会合で金利を据え置く可能性が高いと見ている。ただし円安と国際原油高が続けば、追加利上げの時期が前倒しされ得るとの見通しが出ている。

トータン・リサーチとトータンICAPの資料によると、投資家は日本銀行が10月までに政策金利を年1.25%へ引き上げる可能性を約90%と見込んだ。先月末の約60%から1カ月も経たずに大きく上昇した数値である。

◇ 円相場が40年ぶり安値…原油高とホネブト方針も下押し要因

早期利上げ観測が強まった主因は円の下落である。円は先週に1ドル=163.99円まで下落し、1986年11月以来およそ40年ぶりの安値を記録した。

最近、中東情勢の緊張が再び高まり、投資家が安全資産であるドルを買い進めたことも円安を促した。主要通貨に対するドルの価値を示すドル指数は直近5営業日で0.7%上昇し、101前後で推移している。

円安が進むと日本の企業と家計の負担は増す。日本は原油や天然ガスなどエネルギー資源の相当部分を輸入している。円の価値が下がれば同じ量の原油を輸入するのにより多くの円が必要となり、電気・ガス料金や各種製品価格の上昇につながり得る。

国際原油価格の上昇も日本の物価を押し上げる要因である。中東情勢の不安が続くなか、24日にブレント先物価格は1バレル=100ドルを上回り、米国のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物価格も一時1バレル=90ドルを超えた。

日本国内の政策不確実性も円安を促した要因とされる。タカイチ政権は最近公表した経済・財政運営の基本指針「ホネブト方針」で、従来の基礎的財政収支の単年度黒字目標を事実上撤回し、積極的な財政支出拡大を打ち出した。ホネブトは「太い骨太」という意味で、日本政府が毎年公表する経済政策の大枠を指す。

原案には日本銀行の利上げをけん制するとも受け取れる文言も盛り込まれた。市場では拡張財政による国債残高の増加と日銀の独立性毀損を懸念し、日本国債の売りが増えて長期金利が急騰した。日本政府は最終案に金融政策は日本銀行の判断に委ねる趣旨の文言を追加したが、円安を巻き戻すことはできなかった。

◇ 「10月に追加利上げ見通し」

市場では円安と原油高で物価の重荷が増せば、BOJが数カ月以内に再び利上げに動くと見ている。バンク・オブ・アメリカ(BofA)証券の日本法人は、日本銀行が10月に追加利上げに踏み切ると予想した。

BofAが集計した中長期の期待インフレ指標は今年第2四半期に急上昇し、日本銀行の物価目標である2%に近づいた。日本銀行が今年導入した独自指標では、期待インフレ率がすでに2%を上回ったと示された。

クドウ・タカヤスBofA日本担当エコノミストは「政府が利上げに慎重な姿勢を示しているが、期待インフレの上昇は日本銀行が追加利上げの時期を前倒しすべきだという主張に力を与える」と見通した。

ただし日本銀行が利上げしても円が大きく反発するのは難しいとの分析もある。物価上昇により米連邦準備制度理事会(Fed・FRB)も利上げに動く可能性があるためだ。米金利まで上がれば、日本が小幅に利上げしても投資資金がドルから円へ移る可能性は大きくない。

カミヤマ・ナオキ、アモンディ・アセット・マネジメント主任ストラテジストは「日本が積極的に利上げすれば円が強含む可能性はあるが、その公算は小さい」と述べ、「半年ごとに0.25%ポイントずつ利上げする程度では、円の持続的な上昇を導くのは難しい」と語った。

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