イランが米国と締結した終戦に関する了解覚書(MOU)をこれ以上履行しないと宣言した後、近隣の中東諸国の主要施設と米軍基地を集中的に攻撃した。この過程で、戦争勃発後初めてイランの直接攻撃によって米軍が死亡した。

イラン革命防衛隊(IRGC)傘下のセパ通信のウェブサイトが16日(現地時間)に公開した映像からのキャプチャー。非公開の場所で、ヨルダン・クウェート・バーレーンにある米国側の目標に向けてミサイルが発射される様子。/ AFP=連合

18日(現地時間)イラン国営テレビによると、アヤトラ・セイエド・モズタバ・ハメネイ・イラン最高指導者は声明を出し、米国がMOUに繰り返し違反したとして「米国大統領の署名は価値も効力もないという点を改めて立証した」と明らかにした。

ハメネイは米国を「大悪魔」と称し、「犯罪と約束破りの暗い経験は、米国の不誠実さと不合理性、信頼不能、そして卑劣さを示すもう一つの明白な証拠になった」と非難した。

今回の声明は、米国との実務協議でイラン側代表を務めたカゼム・ガリババディ外務次官が、MOUに基づくイランの義務履行を中断すると明らかにしてから数時間で出た。ガリババディ次官は「相手方(米国)が合意を履行しないならテヘランも合意を順守する理由はない」と述べた。

イランはMOU破棄方針を明らかにした後、サウジアラビア・クウェート・バーレーン・ヨルダン・カタールなどの発電所と海水淡水化施設、米軍施設などを集中的に攻撃した。ロイター通信などによると、クウェート政府はイランが2日連続で自国の発電・淡水化施設を攻撃し、一部発電設備の稼働が停止したと発表した。

米軍の人的被害も相次いだ。対イラン軍事作戦を総括する米中央軍はこの日、「7月17日、中央軍と同盟国軍がイランの弾道ミサイルとドローン攻撃を防御する過程で、ヨルダンに駐留する米軍2人が死亡し、1人は行方不明になった」と明らかにした。

中央軍は攻撃が行われた正確な場所は公開しなかったが、イランの攻撃を受けたのはヨルダンの米空軍基地とみられる。dpa通信は「ヨルダンの主要な米軍基地は首都アンマンから北東に約100km離れたアズラクにある」と伝えた。

2月のイラン戦争勃発以降、イラン軍の直接攻撃で米軍兵士が死亡したのは今回が初めてである。AP通信によると、2月28日の戦争勃発以降、米軍の死者は16人、負傷者は430人以上と集計された。

米国内で反戦世論が強いなか、今回の米軍戦死の知らせは、これまでイラン空爆を指示してきたドナルド・トランプ大統領にとっても少なくない政治的負担になる見通しだ。米軍戦死への報復の観点から、前日まで7日連続で続いた対イラン空爆を一段と強化する可能性も指摘される。

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