ケビン・ウォッシュ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は15日(現地時間)、米上院銀行委員会の公聴会に出席し「外部からの干渉が生じても、中央銀行が持つ独立性を最後まで守り抜く」と明らかにした。
ウォッシュ議長は前日、下院金融委員会に出席してインフレ抑制に専念すると強調したのに続き、2日連続で議会に出席し、金融政策の方向性と経済懸案を説明した。
この日、ウォッシュ議長は就任後にトランプ大統領とどのような対話を交わしたかを問う議員の質問に「私は大統領と交わした議論を外に持ち出すようなことはしたくない」と口を開いた。続けて「私は大統領と財務長官に繰り返し明らかにしてきた内容を述べる。彼らは独立した仕事をするよう独立した人物を選んだ。それがまさに私がやることだ」と語った。
クリス・バン・ホーレン民主党上院議員が大統領の介入有無を重ねてただすと、ウォッシュ議長は「私がこの職に就く前にも(大統領は)金融政策の遂行に影響を及ぼそうとは試みなかった」とし、「仮にそのような試みがあっても、私は頭を下げて自分の仕事を続ける」と強調した。
トランプ大統領は昨年の2期目就任以降、一貫して米国の金利を大幅に引き下げるべきだと主張してきた。ウォッシュ議長の前任だったジェローム・パウエル前連邦準備制度議長に対しても「利下げのペースが遅い」として、たびたび鋭い非難を浴びせた。現在の連邦準備制度の政策金利は3.5〜3.75%水準である。トランプ大統領はこれを1%未満に引き下げるべきだと述べた。足元の米国の物価指標を見るとインフレはやや鈍化しているが、依然として連邦準備制度の目標である2%を大きく上回っている。このため、物価安定を最優先とすべき中央銀行は大統領の主張と正反対の金利政策を執る可能性が高く、内部の思惑が複雑な状況だ。
トランプ大統領はこの日もウォッシュ議長の発言が出た直後、フォックス・ビジネスのインタビューで利下げを迫った。ただしウォッシュ議長への依然とした信頼も示した。トランプ大統領は「私は金利が下がるのを見たい。私は韓国が世界のどこよりも最も低い金利を持つことを望む」と述べた。新たに任命した連邦準備制度議長に独自に仕事をする余地を与えるのかとの質問には「そうだ。私は彼を大いに尊敬している」と答えた。ただしトランプ大統領は「彼に委員会があるという事実を忘れるな。おそらく敵対的であり得る」と述べ、連邦準備制度内部の委員らへの警戒感を示した。
一方、ウォッシュ議長は人工知能関連の投資が短期的には物価を刺激し得るが、長期的なインフレにはつながらないとの見方を示した。ウォッシュ議長は「価格上昇が一度あったからといって必ずインフレにつながるとは思わない」とし「供給面の反応が後に続くためだ」と説明した。
また「今後12カ月間に物価指標を押し上げるのかと問われれば、その可能性はあると答えるだろうが、インフレを誘発するかどうかは連邦準備制度次第だ」と線を引いた。最近、連邦準備制度内で物価上昇リスクを警告する声が割れている状況については「善意を持つ家族間の口論と見てほしい」と一蹴した。