米国とイランが中東全域で3日連続で武力衝突を続けた。米軍がイラン本土の核兵器施設近郊などを含め大規模空爆を断行すると、イランも中東の親米国家に所在する米軍駐屯基地を狙い弾道ミサイルを発射して反撃した。このため先月劇的に妥結した両国間の暫定休戦協定が事実上白紙化の危機に直面したと専門家は評価した。
10日、APとイラン国営IRNA通信など主要メディアの報道を総合すると、米国中央軍は9日(現地時間)イラン全域の90カ所の目標を狙って空爆を加えた。米国はイラン軍の空港滑走路やミサイル発射台などを主要な攻撃対象に据えたとされる。米国は「世界の原油と天然ガスの主要輸送路であるホルムズ海峡で自由な航行を脅かすイランの軍事能力を無力化するため、今回の攻撃を敢行した」と説明した。
イランは即座に報復に出た。イラン革命防衛隊はクウェート、バーレーン、カタール、ヨルダンなど湾岸地域の米軍駐屯基地に向けて弾道ミサイル10発とドローンなどを発射し、攻撃範囲を広げた。この過程でクウェートでは迎撃されたミサイルの破片に当たり1人が負傷した。イラン国営IRNA通信は「南部ブシェール郊外の軍事基地が米軍の発射体に被弾した」と伝えた。ブシェールにはイラン国内で唯一の商用原子力発電所がある。エフサン・ザハニアン・ブシェール州政治・安保担当副知事は「ブシェール郊外に位置するある軍事基地が米・イスラエルの敵軍の発射体の標的となり被撃された」と明らかにした。イラン保健省は2日間続いた米軍の空爆でイラン国内で少なくとも14人が死亡し78人が負傷したと9日に発表した。
両国の武力衝突が激化し、先月辛うじて整った暫定休戦協定は破棄の手順に入った。ドナルド・トランプ米国大統領は8日、休戦協定が終わったと宣言し「交渉担当者が時間を浪費している」と述べた。イラン和平交渉団を率いるモハンマド・バーゲル・ガリバフ国会議長も9日、エックスのアカウントを通じて「米国は、いじめて約束を破ればその代価が伴うという事実をいまだに悟っていない」とし「はっきり言えば、あなたたちが攻撃すれば、あなたたちも打たれる」と対抗した。