円安が続き、日本で働こうとする外国人労働者の長期滞在意向が弱まるなど、日本の雇用市場の魅力が低下していることが明らかになった。外国人労働者は就業希望国として日本より韓国を選好する傾向を示していると分析された。
8日(現地時間)Nikkei Asiaによると、日本の外国人就業支援企業マイナビグローバルが今年1〜2月に日本居住の外国人1732人を対象に調査した結果、日本で働く意向がある回答者のうち「5年以上日本にとどまりたい」と答えた比率は61.6%だった。前年より14.7ポイント低下した数値である。国別ではベトナム出身労働者の減少幅が18.4ポイントで最も大きく、インドネシア出身も10.9ポイント減った。
マイナビグローバルは、ベトナムの賃金上昇と円安を主因に挙げた。足元でドルに対する円相場は162円台前半まで下落し、約39年6カ月ぶりの安値水準を記録した。この日、東京外国為替市場での円相場は午前8時30分時点で1ドル=162.57〜162.58円と、前日午後5時比で0.36円下落した。
しかし円の価値が下がる一方で主要送出国の賃金が上がり、日本就業の経済的誘因は弱まっている。ベトナムの場合、平均月給は2019年以降約1.4倍増加し、昨年は840万ドン(約320ドル)まで上昇したと集計された。
ユズリハ・モトキマイナビグローバル社長は「税金や各種費用を考慮すると、日本とベトナムの所得格差は次第に縮小している」と述べ、「円安で日本の相対的な賃金競争力が弱まった」と説明した。
Nikkei Asiaは、日本の在留資格更新手数料の引き上げや、技能実習生出身の外国人に求められる長期滞在の負担も一部労働者の帰国を促す要因だと分析した。日本政府は昨年10月、在留資格「経営・管理」(経営管理ビザ)の取得要件を改正・施行した。資本金要件を従来の500万円から3000万円へと6倍に引き上げるのが骨子である。さらに法人の場合、常時従業員雇用の義務化条項が追加され、日本語能力要件も強化された。
ユズリハ社長は「外国人労働力を安定的に確保するための政策も重要だが、日本の経済成長や賃金水準といったマクロ経済環境も重要な変数だ」と評価した。
日本の厚生労働省によると、昨年の日本の外国人労働者は257万人で、関連統計の集計を開始した2007年以降で最も多かった。ベトナム出身が60万5906人(23.6%)で最も多く、中国出身が16.8%でこれに次いだ。
しかし今後に必要な人員規模は拡大するとみられる。国際協力機構(JICA)は、日本経済が年平均1.24%成長する場合、生産年齢人口の減少を補うために2030年には外国人労働者419万人、2040年には688万人が必要になると試算した。
しかし外国人労働者は日本ではなく他の東アジア諸国を選好する傾向が示された。回答者の83.7%は日本や自国以外の国で働く意向があると答え、最も選好する国は韓国(16.5%)だった。韓国を選んだ理由としては「文化が魅力的だ」という回答が31.4%で最も多く、「日本より高い所得を期待できるから」という回答が28.4%で続いた。
とりわけ特定技能(SSW)ビザを持つ外国人労働者の30.9%は、韓国を最も希望する就業先として挙げた。マイナビグローバルは、韓国の雇用許可制(EPS)が相対的に高い賃金を得られる点で競争力を持つと分析した。
ユズリハ社長は「他国の賃金が上昇し続け、円安が続くうえ、各国が海外人材誘致政策を強化すれば、日本の魅力は一段と低下し得る」とし、「外国人労働者にとって日本の優先順位が下がる可能性がある」と語った。