人工知能(AI)への投資競争が半導体とデータセンターを越えて素材産業へ拡大している。ビッグテック企業がAIインフラ構築に莫大な費用を投じるなか、半導体製造とサーバー運用に必要な特殊素材企業も新たな投資先として注目を集めている。

イラスト=ChatGPT

6日(現地時間)ロイター通信・フィナンシャル・タイムズ(FT)などによると、米国の先端素材企業ソルスティス・アドバンスト・マテリアルズ(Solstice Advanced Materials)は、電子化学素材企業エレメント・ソリューションズ(Element Solutions)を145億ドル(ハンファ約22兆ウォン)で買収することで合意した。現金と株式を組み合わせる方式で進む今回の取引は、来年前半に完了する予定である。

ソルスティスは米国の産業企業ハネウェル(Honeywell)の先端素材事業部から独立した企業で、冷媒と特殊素材などを生産する。エレメント・ソリューションズは半導体と電子製品の製造工程に必要な化学素材を供給する企業だ。今回の買収はAI産業の成長に伴い関連サプライチェーンの確保競争が拡大する状況で進んだ。FTは「ソルスティスが今回の取引を通じてAIサプライチェーンでの地位を強化しようとしている」と報じた。

両社は今回の合併で電子素材と冷却ソリューション分野の競争力を強化する計画だ。合併会社はソルスティスの社名を維持する。ロイター通信によると、合併企業の価値は約290億ドル(約44兆ウォン)規模に達する見通しである。ソルスティスは合併後3年以内に年間1億8000万ドル(約2748億ウォン)以上のコスト削減効果も見込んでいる。

AI産業の競争は高性能半導体の確保を越えて関連インフラ全般へと拡大している。生成AIサービスの拡大でデータセンター投資が急増し、AIチップ生産に必要な素材だけでなく、サーバー運用過程で発生する発熱問題を解決する冷却技術の重要性が高まっているためだ。

AIデータセンターは従来のデータセンターより電力使用量が多く高性能半導体が密集しているため、効率的な運用技術が重要課題とされる。これに伴い、半導体製造工程で使われる電子化学素材やデータセンター運用効率を高める技術を保有する企業が注目されている。

業界では今回の買収をAI投資競争の範囲が広がるシグナルとみている。AI時代の主導権争いが半導体設計企業だけでなく、これを生産し安定的に運用可能にする素材・装置・インフラ企業へ拡散しているということだ。とりわけAIデータセンターの構築競争が続くなか、関連サプライチェーン確保の競争も一段と激化する見通しである。

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