2026年北中米ワールドカップでカーボベルデは世界の予想を覆し、最大の番狂わせの主役として浮上した。これをめぐり中国では「中国が長年支援してきた結果だ」という評価が出ている。
西アフリカの島国カーボベルデは今大会で初めてワールドカップ本大会に進出した。国際サッカー連盟(FIFA)ランキング64位の弱小としてグループリーグ敗退が有力視されたが、強豪スペインとウルグアイを相手に引き分けるなど3分を記録し、グループ2位でベスト32に進む奇跡を起こした。
ベスト32では優勝候補アルゼンチンを相手に2度も同点に追いつき、粘り強い底力を示した。延長の接戦の末に2対3で惜敗したが、カーボベルデの試合は世界中のサッカーファンの称賛を受けた。
カーボベルデの快進撃をめぐり、中国では自国の長年の支援が土台になったとの分析も出ている。6日、香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)は「中国は自国代表がワールドカップ本大会出場に失敗したにもかかわらず、人口がわずか50万人余りのカーボベルデの健闘に大きな関心を示した」とし、「中国が長年この国の経済発展に関与してきた影響が大きかったためだ」と報じた。
SCMPによると、今大会で目覚ましいセーブで一躍スターとなったGKボジーニャが着用したサッカースパイクは、中国福建省プーティエンのスポーツ用品企業シュイフォンスポーツが製作した。プーティエンは中国最大のスポーツシューズ生産拠点の一つである。福建TVによると、試合直後に当該ブランドにはスパイクを購入しようとするファンからの問い合わせが殺到した。
代表チームが使用したトレーニング施設も中国の支援で建設された。カーボベルデ代表の日常的なトレーニングと歴史的なワールドカップ予選は首都プライアの国立競技場で行われたが、1万5000席規模のこの競技場は中国政府の支援で建設され、2014年に完成した。
前日、中国国営の英字メディアであるグローバルタイムズはカーボベルデを取り上げた記事で「カーボベルデ国立競技場は西アフリカで最も整備されたスタジアムの一つだ」とし、「中国企業は過去数十年にわたりアフリカ全域のスタジアム建設に参加し、各国のサッカー発展に寄与してきた」と伝えた。
北京日報によると、アリンド・ド・ロサリオ駐中国カーボベルデ大使は「中国の支援はカーボベルデのスポーツ発展に決定的な役割を果たしてきた」と評価した。カーボベルデ代表チームも現地時間7月4日、ワールドカップの日程を終えて米国を離れながら「われわれを応援してくれたすべての中国人に感謝する。中国コミュニティが寄せてくれた愛に感謝する」と明らかにしたと中国新聞社が伝えた。
中国とカーボベルデは、この島国がポルトガルから独立した直後の1976年に国交を樹立した。その後、2018年に一帯一路(Belt and Road Initiative)協力の覚書を締結してから協力を継続的に拡大してきた。中国は国立競技場のほか、ポイラオン(Poilão)ダム、カーボベルデ大学の新キャンパス、政府庁舎など主要インフラの建設と資金支援に参加した。
ボジーニャの活躍に加え、浙江省温州出身の実業家リン・ジェがボジーニャの母親の米国ビザ発給を支援したというエピソードまでが中国のソーシャルメディア(SNS)で話題となり、中国でのカーボベルデへの関心は一段と高まっている。
中国メディアの界面新聞によると、4日の試合後24時間のあいだに中国の旅行プラットフォーム・同程旅行でのカーボベルデ関連検索量は200%以上急増した。中国最大の旅行会社の一つであるトリップドットコムも、6月末時点でのカーボベルデ検索量が昨年同期比388%、前月比852%増加したと明らかにした。