アップルのiPhone最大の組立請負企業として知られるフォックスコン(Foxconn、鴻海精密工業)が人工知能(AI)ブームを追い、2四半期の売上高が120兆ウォンを記録した。生成AIの拡大以降、グローバル・ビッグテック企業がデータセンター投資を増やし、エヌビディア(Nvidia)のグラフィックス処理装置(GPU)だけでなく、これを搭載するサーバー製造企業も新たな成長原動力を確保したことによる結果である。アップルの協力企業というイメージが強かったフォックスコンが、AI時代の中核サプライチェーン企業へと変貌しているとの評価が出ている。

フォックスコンのロゴ。写真は4月、台北・南港展覧館で開かれたオートトロニクス台北2026の会場に設置されたフォックスコンのロゴ看板。/AFP・聯合ニュース

5日(現地時間)ロイターによると、フォックスコンの今年2四半期の売上高は2兆5130億台湾ドル(ハンファ約120兆ウォン)で、前年同期比39.8%増加した。これは英国の金融情報会社LSEGが集計した市場予想(2兆3720億台湾ドル)を上回る数値である。先月の売上高も8218億台湾ドル(約39兆3000億ウォン)で、前年同月比52.1%増となり、過去の6月として最大値を記録した。

フォックスコンの成長を牽引したのはAIサーバー事業である。フォックスコンは世界最大の電子機器受託生産(EMS)企業であり、アップルの最大のiPhone組立請負企業だ。同時にエヌビディアの主要サーバー製造パートナーに挙げられる。これまでフォックスコンはiPhone生産で成長してきた。アップルの新製品発売サイクルやスマートフォン市場の動向がフォックスコンの売上高に影響を及ぼすほどであった。しかし、最近は生成AI競争が本格化し、「AIサーバー」が新たな成長軸として浮上した。

ここにマイクロソフト(MS)、アマゾン、グーグルなどグローバル・ビッグテック企業がAIインフラ投資を拡大し、AIサーバー需要も急速に伸びている。フォックスコンは、AI関連製品の需要増加がクラウド・ネットワーキング製品部門の売上増につながったと説明した。とりわけiPhoneを含むスマート消費者向け電子製品部門の売上も増加したことから、既存のiPhone事業を代替したのではなく、AIサーバーという新たな成長軸を確保した結果と読める。

AIサーバー市場は成長性の高い分野と評価される。高性能GPUとメモリー半導体、冷却システムなど高度化した技術が不可欠である。ために生成AI競争に参入したグローバル企業を中心に、データセンター構築に莫大な費用が投入されている。AIサーバー市場が今後フォックスコンの主要な成長原動力となると展望される理由である。

こうした流れに乗り、フォックスコンは当面、自社の成長が続くとみている。3四半期の業績も前四半期および前年同期比でいずれも増加し、AIラック(Rack・AIサーバーと関連機器を統合したシステム)製品の成長も続くと予想する。

ただし不確実性も残っている。フォックスコンは「変動性の大きいグローバルな政治・経済状況の影響を引き続き見守る必要がある」と明らかにした。米中の技術覇権競争や関税政策の変化など、地政学的・経済的な不確実性がグローバル・サプライチェーンに影響を及ぼす可能性があるという意味である。AIサーバーという新たな成長軸を確保したフォックスコンが、サプライチェーンの不確実性の中でも成長を維持できるかが注目される。

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