2026年北中米ワールドカップの共同開催国である米国のフォワード、フォラリン・バログンが直前の試合での退場による処分から外れ、ベルギーとのベスト16に出場できることになった。
5日(現地時間)AP通信によると、国際サッカー連盟(FIFA)は米国サッカー協会に対し、バログンに科した1試合出場停止処分の執行を1年間猶予すると通知した。バログンが猶予期間中に同種同程度の反則を犯さなければ、当該処分は正式に撤回される。
バログンは2日、米国サンフランシスコ・ベイ・エリア・スタジアムで行われたボスニア・ヘルツェゴビナとのワールドカップ32強戦で先制点を挙げ、米国の2対0の勝利を導いた。しかし試合中に相手選手の足首を踏み、レッドカードを受けた。
原則どおりであれば、レッドカードを受けた選手は次戦の出場が禁じられるため、バログンは7日に行われるベルギーとのベスト16に出場できなかった。しかしFIFAが懲戒規程27条を根拠に出場停止処分の執行を1年猶予することを決定し、状況は一変した。
この条項がワールドカップのトーナメントで適用された事例はきわめて異例である。ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、FIFAがワールドカップで出場停止対象選手の出場を再び認めたのは1962年以降64年ぶりである。
ホワイトハウスがFIFAに関連要請を行ったとの海外報道まで出ており、衡平性をめぐる論争も拡大しそうだ。AP通信は、事情に詳しい匿名の関係者の話として、ホワイトハウスがジャンニ・インファンティーノFIFA会長に電話をかけ、バログンのレッドカード判定の再考を求めたと報じた。
一部では、FIFAが共同開催国である米国を意識したのではないかとの指摘も出ている。とりわけインファンティーノ会長はドナルド・トランプ米国大統領と親しい間柄で知られ、FIFAは昨年12月にトランプ大統領へ新設の「FIFA平和賞」を授与した。
トランプ大統領は5日、ソーシャルメディア(SNS)を通じて「正しいことをして巨大な不正を正したFIFAに感謝する」と述べた。