「シャオペン(Xpeng)の『モナ(MONA)』ライン初のスポーツユーティリティ車(SUV)である『L03』はフェラーリをベンチマークしており、充電はテスラより速い。」
「中国版テスラ」と呼ばれる電気自動車メーカーのシャオペンが、普及型セダン「M03」の成功に続き初の普及型SUVモデルL03を投入し、グローバル市場攻略に拍車をかけている。15万人民元(約3400万円)台のモデルでありながら高性能人工知能(AI)自動運転技術を搭載したのが特徴で、高級車にとどまっていたAI自動運転機能を大衆化する戦略である。
シャオペンは2日午後7時(現地時間)、北京チャオヤン区の「ランユエン・ステーション(朗園 Station)」でモナL03を公開し、予約販売を開始した。新車発表会の会場であるランユエン・ステーションは、旧鉄道施設を文化・商業空間へと改装した場所で、最近の北京の若年層がよく訪れる「人気スポット」だ。
会場にはL03車両が20台余り展示され、一般市民も事前申請なしで自由に訪れることができた。幼児から高齢層までが車両に直接乗り込んで内装を見学し写真を撮るなど、会場は遅い時間まで来場者でにぎわった。
モナは最近、シャオペンの販売拡大を牽引している普及型ラインだ。会社によると、昨年発売した電気セダンのモナM03は発売から600日余りで累計納車台数が28万台を超え、月平均1万3000台以上が売れた。ホ・シャオペン シャオペン会長兼最高経営責任者(CEO)は「その結果、M03は22カ月連続で10万〜20万人民元台の純電気セダン販売で1位を記録した」と述べた。シャオペンはモナ初のSUV発売を機にラインアップを拡大し、AI技術を前面に出してグローバル市場での地位を広げる構想だ。
◇「フェラーリSUVをベンチマーク…充電速度はテスラより速い」
シャオペンはL03をフェラーリのSUV「プーロサングエ」と直接比較した。ボディーラインと隠しウインドーモールディング、フレームレスドア、フラットなサイドガラスなど、プーロサングエのデザイン要素を参照して完成度を高めたという説明だ。ホCEOは「当社が参考にしたフェラーリSUVのプーロサングエは、現在シャオペンのデザインを総括するフアンマ(JuanMa)が直接デザインした車両だ」と述べた。
ホCEOはその過程で、フアンマがシャオペンを離れたという噂を自ら否定した。最近の中国オンライン上では、フアンマがシャオペンのデザインチームを離れて競合他社に移籍したという噂が流れたが、ホCEOは「フアンマは今もシャオペンでデザイン業務を担っており、会社を離れたことはない」と述べた。
シャオペンは現場でテスラの「モデルY」に言及し、自社車両の充電速度の方が速いと主張した。ホCEOは「L03とテスラのモデルYを実際に比較テストした結果、3C急速充電基準で10%から80%まで充電するのにモデルYは25分、L03は18分を要し、L03の方が7分速く充電できた」と述べた。
◇「3000万円台で1億円台級の走行体験」…64カ国へ輸出開始
シャオペンがこの日の発表で最も強調したのは「AI」だった。会社は業界で初めて、15万人民元台のSUVに最大1500TOPS(毎秒1500兆回演算)水準の車載AI演算性能を適用したと明らかにした。これにより、従来の50万人民元(約1億1350万円)台の車両に匹敵する運転支援体験を提供できるという説明だ。
純粋電気自動車(EV)だけでなく、航続距離延長型電気自動車(EREV)モデルも同時に発売したのも特徴である。純EV中心だった既存の製品群から選択肢を広げ、多様な消費者需要を狙う戦略とみられる
L03はシャオペン初のグローバル戦略モデルで、開発初期からグローバル市場を目標に設計された。会社は中国と欧州、オーストラリアの安全基準を満たすよう開発し、北欧の厳寒と中東の猛暑、ドイツのアウトバーンでの高速走行、東南アジアの悪路環境まで考慮したと説明した。あわせて「安全は高級車だけの価値ではなく、すべての車両が備えるべき基本だ」と強調した。
シャオペンは16日にドイツ・ミュンヘンでグローバル発売イベントを開き、64の国家・地域で販売を開始する予定である。ホCEOは「単に国別仕様を少しずつ変えたモデルではなく、最初からグローバル市場のために作った車両だ」とし、「来年になれば世界各国でL03に出会えるはずだ」と述べた。