航空会社がプレミアムビジネスクラス競争に乗り出したが、座席の安全認証手続きが相次いで遅れ、新型機の運航やサービス投入にも支障が生じている。

オランダ・スキポールのアムステルダム・スキポール空港でKLM機が運航準備を進めている。/聯合ニュース

28日(現地時間)、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、航空会社がプライバシードア(door)やフルフラット(lie-flat)座席などを備えた高級ビジネスクラスを競って導入しているものの、安全認証手続きが長期化し、実際の運航に困難が生じていると報じた。

代表的な事例はオランダのKLMである。KLMはプライバシードアと19インチのタッチスクリーンを備えた新型ビジネスクラス座席を新たな長距離用航空機に装着したが、まだ当局の認証を得ていない。KLMは9月の初運航では当該座席を空席のまま運航する予定だ。

同様の事例は他の航空会社でも続いている。ルフトハンザとシンガポール航空も座席認証の問題を抱えており、ユナイテッド航空とアメリカン航空は新型ビジネススイートのプライバシードアを施錠できないまま運航している。

認証が遅延しているのは、新たな座席構造が乗客の安全に及ぼす影響を当局が検証しているためだ。米連邦航空局(FAA)と欧州航空安全局(EASA)は、衝突時や非常脱出の過程で新しい座席設計に安全上の問題がないか審査している。

ブライアン・ベッドフォードFAA長官は、シートベルトのバックル構造やプライバシードアのロック機構のような小さな要素でも、衝突時の乗客保護や非常脱出に影響し得ると説明した。特に近年増えた斜め配置(ヘリンボーン)の座席や空間が広いスイート型座席は、従来座席とは異なる形態の負傷を引き起こす可能性があり、追加の検証が必要だと明らかにした。

新座席は重力の16倍の衝撃を加える衝突試験や火災試験、ダミー人形を用いた安全性評価などを経なければならない。設計を変更すれば試験をやり直す必要があり、認証期間が長期化する場合も少なくない。

厳格な認証制度は航空機の引き渡し日程にも影響している。座席は機体製造工程の最終段階で装着されるが、認証手続きが完了しないまま、完成した機体が航空会社へ引き渡されない事例も発生している。

ケリー・オーテバーグ・ボーイング最高経営責任者(CEO)は先月「顧客に引き渡す準備をすべて終えた航空機が、座席の認証だけを待って立ち往生している」と語った。

ルフトハンザは昨年ボーイング787-9ドリームライナーを導入したが、ビジネスクラス28席のうち4席しか販売できなかった。シンガポール航空も改修型エアバスA350-900の運航スケジュールを延期した。デルタ航空は認証の遅延により新型フルフラット座席の代わりに既存のファーストクラス・リクライナーを暫定装着して一部機材を運航している。

サウジアラビアの新興航空会社リアドエアも座席設計を一部修正した末、当初計画より1年遅れて就航した。トニー・ダグラス・リアドエア最高経営責任者(CEO)は座席認証の過程について「このテーマだけでも博士論文を1本書けるほどだ」と述べた。

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