コロンビアでドナルド・トランプ米国大統領の公開支持を受けた右派性向のアベラルド・デ・ラ・エスプリエヤ候補が次期大統領に当選する可能性が高まった。ただし開票結果が極めて僅差となったことで、左派陣営は不正選挙疑惑を提起して再集計を要求しており、政治的混乱が続く見通しだ。

コロンビア大統領選の決選投票結果を見守り、21日(現地時間)にバランキージャで歓声を上げるアベラルド・デ・ラ・エスプリエジャ候補の支持者たち。/AFP

21日(現地時間)に実施されたコロンビア大統領選決選投票で、エスプリエヤ候補は選挙管理委員会の迅速開票結果で開票率99.9%時点、49.65%を得票し、48.70%を得た左派性向のイバン・セペダ・カストロ候補を上回った。コロンビア有力日刊紙エルティエンポとAFP通信は、エスプリエヤ候補の当選が事実上確定したと報じた。

両候補の差は約25万票にすぎない。このため一部では勝敗を断定できないという慎重論も出ている。コロンビア日刊紙エル・エスペクタドールは「最終結果は公式集計を通じて確定する」とし、まだ選挙手続きが完全に終わったわけではないと伝えた。

左派陣営は即座に反発した。グスタボ・ペトロ大統領は先に自身のソーシャルメディア(SNS)を通じ、不正選挙疑惑の事例だと主張する映像を掲載した。さらに「格差が非常に僅少である以上、最終開票結果を見守る必要がある」と明らかにした。

セペダ候補側も緊急声明を出し、全国3万3000余りの投票箱の開票結果に異議を申し立てると明らかにした。陣営は「公式開票が完全に終了するまで選挙結果を認められない」として再集計を要求した。一部票に対する誤りが正される場合、結果が覆る可能性も排除できないという立場だ。

これにより今後、最終当選者が確定するまで選挙結果を巡る法的・政治的攻防が続くとみられる。特に近年、左右陣営間の対立が深まったコロンビアでは、選挙不服の論争が社会的分裂に波及しかねないとの懸念も出ている。

もしエスプリエヤ候補の勝利が最終確定すれば、コロンビアは2022年左派性向のペトロ政権発足以後、4年ぶりに再び右派政権に戻ることになる。最近、チリやコスタリカ、ボリビアなど中南米諸国で相次いで保守性向の政府が誕生している、いわゆる「ブルータイド(Blue Tide・右派執権の波)」の流れも一段と弾みがつく見通しだ。

エスプリエヤは強硬な治安政策と親市場の経済路線を掲げ、今回の選挙で急浮上した人物だ。米国との関係回復、麻薬カルテルへの強硬対応などを公約に掲げ、保守層の支持を集めた。次期大統領は8月7日に就任する。

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